1.LINEの特徴
LINEを活用したキャンペーンを行うにあたって、まずはLINEの特徴を理解しましょう。
①クローズドな空間であることから確実に情報を届けやすい
XやInstagram、TikTokなどはおすすめの投稿が自動で流れてくるオープンな空間である一方で、LINEは個人対個人、企業対個人のような個人空間でのやり取りをメインとしたSNSです。届けたいユーザーに対して確実に情報を届けることができるかつ、個人宛に通知が来ることから開封率が高く、読んでもらいやすいという特徴があります。
②他SNSと比較してアクティブユーザー数が圧倒的に多い
LINEの日本国内のアクティブユーザー数は約9,500万人(※1)であり、Xは約6,650万人(※2)、Instagramは約6,600万人(※3)と他SNSと比較しても群を抜いて多く、国内1位の利用者数をもつメディアであることがわかります。
※1:2023年6月末時点
※2:2024年1月末時点
※3:2019年3月末時点で約3,300万人であり、現在は2倍以上とMeta社から公表あり
LINE社が実施した、性年代別に「毎日利用するか」という調査結果では、男性平均が74.4%、女性平均が81.9%であり、全体でみると78.1%と日本人口の約8割弱のユーザーが日々利用しています。また、中でも40代以上の女性の利用率が高いことがわかります。
しかしながら、どの年代層においても利用率が高く、幅広い層へのアプローチができるのもLINEの大きな特徴といえるでしょう。
問:性年代別に「毎日利用するか」
2.LINEキャンペーン実施の4つのステップ
ここからはLINEを活用したキャンペーンを実施するにあたっての具体的な手順を、下記4つのステップで解説いたします。
1.目的やターゲットの決定
2.目標(KGI・KPI)の設定
3.キャンペーンの企画
4.キャンペーン実施後の効果測定と見直し
①目的・ターゲットの整理
まずは、LINEキャンペーンを実施する目的を明確化します。ポイントは、「最も重要な目的は何か」まで具体的に整理しておくことです。下記、LINEキャンペーンにおける各手法ごとの効果を表した表です。
例えば、新商品の市場浸透を目的としたキャンペーンであれば、「新規ユーザーの獲得」や「トライアル促進」が最適といえます。目的に対して何をすれば達成できるかを考えることが重要です。
具体的な目的を決めたらターゲットを選定しましょう。前述した通り、LINEは日本人口の約8割が日常的に利用しており、性年代別での利用率に大きな差がないSNS媒体です。そのため、「SNSを多く利用する若者」のようなターゲット選定ではなく、その商品を誰に届けたいのかを具体的に考えることが重要です。
キャンペーンの効果を最大化するためにも、まずは目的とターゲットを具体化しましょう。
②目標(KGI・KPI)の設定
目的を具体化したら、次に目標(KGI・KPI)を決めましょう。
LINEキャンペーンであれば、メッセージ開封率やクリック率、キャンペーン参加後のブロック率などを指標にできます。①で決定した目的に合わせて具体的な数値を落とし込むことで、次回キャンペーンでの改善ポイントや今後のアカウント運用に活かせる気づきを得ることができます。
ただ、具体的な数値に落とし込む段階では、広告や店頭展開状況・商材などにもよる部分もあるため、類似事例がある場合にはそれを基準値として設定していきましょう。
③キャンペーンの企画と実施
目的・ターゲット・目標を定めたら、いよいよLINEキャンペーンの内容を企画する段階です。検討するべき内容は下記のようなものがございますが、目的や手法によって考慮すべきポイントは異なるので注意は必要です。
POINT
・キャンペーン期間:キャンペーン手法やツールの特性によって検討
・応募条件:目的によって設定すべき応募条件は異なるため、目的によって検討
・景品内容:訴求ポイントに合わせたり、応募が伸びやすいものを検討
・タイトル / 投稿内容:一目見たときにその企画が魅力的に伝わるかを意識して設定
・告知方法:ターゲットや企画に合わせて選定
例えば、日常的に利用するユーザーが多い媒体というLINEの特性を活かし、キャンペーン期間は長期間、応募回数は複数回のマイレージ施策を実施することで、ファン化やリピーターの獲得につながりやすくなります。決定した目的に合わせて企画内容や細かな応募条件を決めることでより効果を発揮しやすくなります。
他にも、各種デザインや応募規約の作成、問い合わせ対応の準備なども必要です。運用をスムーズに行うためにはキャンペーン専用ツールの利用や専門会社への外注も検討することをおすすめします。
企画が完成したら企画全体をまとめ、曖昧な部分・ズレがないかの最終チェックを行いましょう。下記の4項目は最低限確認しておきたいポイントです。
POINT
・最初に決定したキャンペーンの実施目的を企画にずれはないか
・決定した景品は景表上問題のない金額になっているか
・具体的なキャンペーン目標が設定され、その効果測定まで検討されているか
・具多的な告知方法まで検討できているか
よくある失敗で、企画を詰めていく中で当初の目的と企画内容がずれていることがあります。「トライアル購入促進を目的とした企画が、景品額を考慮していたら複数個購入の応募条件になっていた」「LINEにおいて比較的利用率の高い中高齢者層をターゲットにした商品なのに、若者向け商品をプレゼントする企画になっていた」など、おかしな部分がないかしっかりと確認を行いましょう。
④キャンペーン実施後の効果測定と見直し
キャンペーンが終了したら、設定した目標を達成できたかどうかを軸に効果測定と今後の施策に繋げるための見直しを行うことが大切です。
「目的に対して選択した手法は適切だったか?」「ターゲット層からの反応はいかがだったか?」「想定していたブロック率に対して実際はどうだったか?」など、効果測定の結果を基に、次回以降の施策につなげるためのPDCAを回す必要があります。
※この効果検証の段階では、基本敵に目標設定した内容の数値が材料となります。取りたい数値によって設計が変わるため、数値測定を考慮して企画するよう気を付けましょう。
3.手法別キャンペーン事例8選
ここまで、LINEのメリットやLINEキャンペーン実施の手順やポイントを解説しました。ここからは、LINEを活用して実際にどんなキャンペーンが実施できるのかをご紹介いたします。
LINEキャンペーンは、主に「友だち追加」「クイズやアンケートへの回答」「レシート応募」の3つの手法に分けられ、それぞれ後日抽選やインスタントウィン、もれなくもらえる、マイレージなどの抽選方法で実施することが可能です。各手法ごとに事例を交えてポイントを解説いたします。
友だち追加×インスタントウィンキャンペーン
「友だちの大量獲得」を目的として実施されることが多い手法です。友だち追加のみ、または応募ボタンや投票ボタンのクリック、指定文言の送信で簡単にキャンペーンに参加できるため、LINEで最も参加しやすいキャンペーンです。また、インスタントウィンはその場で抽選結果がわかるため、「とりあえず追加してみよう」というユーザーの参加意欲の向上が期待できます。ただ、抽選に外れた場合はその場で即時ブロックされてしまう可能性も高まるため、注意が必要です。
【事例① サントリー│バーポームム新フレーバー発売キャンペーン】
概要 |
おとなサントリーLINE公式アカウントを友だち追加し、「バー・ポームム<白葡萄とモヒート>新発売キャンペーンに応募!」という指定文言をトーク画面に送信すると応募が完了するインスタントウィンキャンペーン。 |
景品 |
BAR Pomum 350ml缶 1缶無料引換えクーポン |
サントリーは友だち登録数の増加と新商品の認知拡大を目的とした、インスタントウィンキャンペーンを実施しました。
友だち追加と指定文言送信の2STEPで応募が完了するため、その気軽さから応募者数の増加が期待できます。また、その場で抽選結果がわかるインスタントウィン形式にすることで、キャンペーン参加へ拍車をかけることができます。
ポイントは指定文言の送信です。商品名が「バー・ポームム」と1回で覚えるにはやや難しく、浸透しにくいという懸念点があります。そこで、ユーザーに指定文言を直接入力していただくことで、覚えていただける、またはその場で覚えることができずとも店頭で見かけた際に「この間応募した商品だ!」という気づきを与えることができます。パッケージも他社との差別化を図ったお洒落なデザインであり、一度気づきを与えることで手に取ってもらえる確率が高まります。
また、本施策は約2週間にわたって実施されており、1日1回の応募が可能です。仮に1人1回しか参加できない場合、抽選に外れたユーザーによる即時ブロックのリスクが高まりますが、毎日参加できる仕組みを取ることでリスクを軽減しています。
クイズ・アンケート×後日抽選キャンペーン
友だち追加後にLINE上のクイズやアンケートに回答すると応募が完了し、後日抽選結果が送信されるキャンペーンです。LINEにおける後日抽選は応募から当選通知までをLINE上で行うため、ブロックすると抽選結果を確認できない仕組みとなっています。そのため、即時ブロックされにくい傾向にあり、この抽選期間中に新商品情報や新たなキャンペーン情報といった企業が伝えたい情報を配信することで、ユーザーと長期的な接点を持つことができます。しかし、この間の配信頻度には注意が必要です。
弊社が実施した調査で、「企業アカウントをブロックしたきっかけ」について尋ねたところ、「配信頻度の多さ」が群を抜いて多く、通知の多さがユーザー離れの原因となりやすいことがわかります。過去の配信データからブロック率を分析し、抽選期間に適した配信頻度を心がけましょう。
問:商品・ブランド・企業のアカウントをブロックしたきっかけ
【事例② アサヒグループ食品|BIGサイズのグーグーキッチン新発売キャンペーン】
概要 |
キャンペーンページ内の「LINEから応募する」ボタンをタップし、和光堂LINE公式アカウントを友だち追加後、クイズに回答することで応募が完了する。 |
景品 |
BIGサイズのグーグーキッチン 12か月頃セット or 1歳4か月セット |
友だち追加とクイズ回答が応募の必須条件であるため、比較的応募ハードルが低く消費者は気軽に参加できるため、応募者数の増加が見込めます。クイズ解答後の当選連絡を後日LINEのトークからお知らせすることでブロック率の低下に繋がり、その間に新商品情報やお役立ち情報をお届けすることができるため、顧客育成にも繋がるキャンペーンです。
クイズ・アンケート×インスタントウィンキャンペーン
応募フローは前述した通り、友だち追加してクイズ・アンケートに回答すると応募が完了します。インスタントウィンキャンペーンは結果がすぐに分かるゲーム性があるため、クイズとの親和性があり、相性がよい手法と抽選方法といえます。また、その場ですぐに抽選結果がわかることから参加意欲の向上が見込め、ユーザーにとって煩雑に感じやすいアンケートの回答率アップにもつながります。
【事例③ サントリー|ジムビームハイボール350ml缶が抽選で17万名様にその場で当たる!】
概要 |
キャンペーンサイトの「応募ページに進む」ボタンからLINEにログインする。ログイン後、公式アカウントを友だち追加し、アンケート回答と引き換え希望のコンビニエンスストアを選択して送信すると応募が完了する。その場で抽選結果がわかるインスタントウィンキャンペーン。 |
景品 |
ジムビーム ハイボール 350ml缶 1本無料引換えクーポン 170,000名様 |
サントリーはリニューアル商品の認知拡大と市場浸透を目的としたインスタントウィンキャンペーンを実施しました。
本施策は約2週間にわたって実施されており、1日1回の応募が可能です。前述した通り、毎日参加できる仕組みを取ることで即時ブロックのリスクを軽減できます。また、アンケート回答を応募の必須条件としており、リニューアル直後のユーザーのリアルな声を収集できるため、次回以降の商品開発や販促施策に役立てることができます。
景品を受け取るにはコンビニへの来店が必須のため、来店促進が可能となります。「引き換えのついでにおつまみでも買おうかな」のような、”ついで買い”や”複数購入”が期待できるため、流通企業の売上アップに繋がりやすく関係性の構築に適した手法です。
また、飲料業界は次々と新商品が発売されるレッドオーシャンであることから、商品棚の確保がしづらいことが課題として挙げられます。そこで店頭での引き換えの仕組みをとることで、確実に棚を確保できるのも大きな魅力の1つです。
クイズ・アンケート×もれなくもらえるキャンペーン
もれなくもらえるキャンペーンはその名の通り、景品や特典が必ずもらえるため、ユーザーの参加意欲を直接的に刺激できます。クイズやアンケート回答などの商品の購入を伴わないオープンキャンペーンであれば、ユーザーがキャンペーンに参加する時間と労力に対する景品の魅力度が重要視されます。ユーザーの時間対効果(=タイムパフォーマンス)や労力対効果の向上に見合った景品の選定を考慮する必要があります。
【事例④ 資生堂|ベストコスメ受賞記念 オイデルミン体感キャンペーン】
概要 |
サンプル引き換えチケットがもれなくもらえる施策であり、引き換え方法が2パターンある。
店頭引き換えの場合、キャンペーンサイト上の「今すぐチケットを獲得」をクリックすると資生堂LINE公式アカウントに遷移する。友だち追加後、リッチメニューにある「サンプル店頭チケットはこちら」をタップすると先着で引き換えチケットが届き、店頭にて提示すると引き換えできる仕組み。後日アンケートへの回答が必要となる。郵送引き換えの場合、資生堂のメンバーシップに登録し、アンケートに回答すると郵送で送付される仕組み。 |
景品 |
〈店頭引き換え〉
オイデルミンエッセンスローションを含むスキンケア1日分(6包)
〈郵送引き換え〉
オイデルミンエッセンスローション1日分(2包)&スキンケアコットン1日分(2包) |
資生堂は、利用購買促進を目的としたモニター施策を実施しておりました。引き換え方法を2パターン用意することで消費者が応募しやすい方法で応募できるため、参加意欲の向上に繋がります。
LINEを活用したもれなくもらえるキャンペーンは、景品を受け取った直後のアカウントブロックが懸念点として挙げられますが、店頭での引き換えチケットを配信することで、即時ブロックのリスクを低下できます。また、店頭引き換えの際に、売り場営業が合わせてコミュニケーションを取ることができるため、アプローチもしやすく売上アップにも繋がりやすい施策です。
また、引き換えした景品を使用した際にはアンケート回答が必須のため、消費者のリアルな口コミを収集でき、次回以降の商品開発や施策の展開に活かすことが可能となります。
レシート応募×後日抽選キャンペーン
レシート応募はLINE上で実施されるクローズドキャンペーン(=商品の購入を伴う)の代表的な手法です。LINE友だち追加後に購入レシートや購買証明書の写真をアップロードすると応募が完了します。商品の購入が必須のため、販売促進による直接的な売上アップが見込めるのが大きな特徴として挙げられます。
【事例⑤ モンデリーズ・ジャパン|ナビスコジャンボ ドリーム・ロトキャンペーン】
概要 |
ナビスコLINE公式アカウントを友だち追加し、対象商品500円以上の購入レシートをアップロードし、トークルームに応募完了メッセージが届くと応募が完了する。 |
景品 |
総額777万円分をEJOICAセレクトギフトにてプレゼント
※レシート総額金額(税込)がプレゼント対象金額 |
モンデリーズ・ジャパンは、購買意欲の向上を目的にキャッシュバック施策を実施しておりました。
ポイントは購入金額に応じてキャッシュバック金額が変わる点です。1万円という上限はあるものの、当選すると購入代金がそのままキャッシュバックされるため、実質無料で購入できます。サイト内にも引きのある「タダ」という表記をしており、注目度が高まりやすいです。
また、キャンペーン期間は2か月ありますが、毎週応募できる仕組みとなっております。キャンペーン終了後に一括で景品進呈ではなく、期間中に随時進呈されるため、外れても「翌週の回に再度応募しよう」という参加意欲の向上が見込めます。
レシート応募×インスタントウィンキャンペーン
応募フローは前述した通り、友だち追加して購入レシートの写真をアップロードすると応募が完了します。「友だち追加して抽選」「アンケート回答して抽選」のような1回限りの参加が基本となるオープンキャンペーンとは異なり、「対象商品2個購入につき1回応募可能」「1日1回毎日チャレンジ可能」のような複数回参加を促すことができるため、即時ブロックのリスク軽減にも繋がります。ポイントは外れても再度応募したいと思える企画や景品内容であるかどうかであり、芸能人とのコラボ企画などで多く使われる手法です。
【事例⑥ 大王製紙|キレキラ!サーティワン アイスクリーム 200円ギフト券がその場で当たる!キャンペーン】
概要 |
キレキラ!キャンペーンLINE公式アカウントを友だち追加後、対象商品購入レシートをアップロードしてアンケートに回答すると応募が完了する。 |
景品 |
サーティワンアイスクリーム200円ギフト券 |
大王製紙は購買促進を目的としたインスタントウィンキャンペーンを実施しておりました。
対象商品は掃除用具、景品には女性やお子様に人気なサーティワンのギフト券を選定しており、1人暮らしの女性やお子様がいる家族というターゲットの囲い込みがしやすい内容となっています。
1回の応募で1枚のレシートアップロードが条件のため、複数回の応募が可能です。キャンペーン期間も約2か月設けられているため、その場の抽選に外れても即時ブロックにつながりにくく、複数回の参加が期待できます。
レシート応募×もれなくもらえるキャンペーン
もれなくもらえるキャンペーンは前述した通り、景品が必ずもらえるため、ユーザーの購買意欲を直接的に刺激できます。新商品発売時に見受けられる手法であり、「まずは手に取って使ってもらう」という市場浸透を目的として実施される場合が多くあります。
【事例⑦ サンスター|オーラツーミー アロマフレーバー コレクション レシート応募キャンペーン】
概要 |
サンスターキャンペーンLINE公式アカウントを友だち追加し、対象商品を購入したレシートをトーク画面に送信すると応募が完了する。もれなくQUOカードPay200円分がもらえる。 |
景品 |
QUOカードPay200円分 |
サンスターはオーラツーミーシリーズ商品の利用促進を目的とした、もれなくもらえるキャンペーンを実施しておりました。
景品にはQUOカードPay200円分が選定されており、対象商品の希望小売価格が350円(税抜)のため、実質57%OFFの150円で購入できる機会となっています。歯磨き粉は一度で使いきれる商品ではないため、「使ってみたかったけど失敗したくない」という消費者も一定数存在するでしょう。そういった消費者をターゲットに、購買意欲の向上が期待できるキャンペーンです。
もちろんクーポンなどによる直接的な値引きも魅力的ですが、ブランドイメージが下がるリスクが生じます。そこでもれなくもらえる、キャッシュバック施策を実施することで、ブランドイメージを担保しながら利用者数の増加を図ることができます。
レシート応募×マイレージキャンペーン
マイレージキャンペーンは対象商品・サービスの購入によりポイントが貯まり、 貯めたポイントに応じて希望のコースに応募することができるキャンペーンです。キャンペーン実施期間中における対象商品・サービスの複数回購入を前提としたキャンペーン手法であるため、キャンペーン期間中における対象商品・サービスのリピート購入が期待できます。
【事例⑧ ライオン|一攫洗金キャンペーン】
概要 |
ライオンLINE公式アカウントを友だち追加後、1会計で対象商品500円以上購入したレシートをアップロードし、デジタルシールを貯めて希望のコースに応募するマイレージキャンペーン。 |
景品 |
▽ マイレージ型コース
〈1シール〉100ポイント(最大5回)
〈3シール〉500ポイント(最大1回)
▽ ランキング型コース
〈1位~10位〉10,000ポイント
〈11位~50位〉5,000ポイント
〈51位~100位〉2,000ポイント |
ライオンは、もれなくもらえるコースとランキング型コースの2コースを用意してマイレージキャンペーンを実施しておりました。
対象商品を複数個選定しており、消費者の普段使用している商品を中心とした”まとめ買い”が期待できます。特にランキング型コースは、上位にランクインするほどもらえるポイント額が大きいため、愛用者には効果的な施策であり、ブランドスイッチの防止にも繋がります。
マイレージ型コースは、応募者全員がもれなくもらえる、かつ1シールから応募できるため、新規顧客の囲い込みも可能となります。また、キャンペーン期間を約2か月設けているため、最大分のポイントを獲得しやすく、応募者数の増加も期待できます。
4.LINEキャンペーン実施の注意点
実際に実施された事例をご覧いただきましたがいかがでしたでしょうか?
最後に、手法問わずLINEキャンペーンを実施する前におさえておきたい注意点をご紹介いたします。
①LINEのデメリットを確認する
LINEそのもののデメリットを把握することで効果的な活用が可能となります。
3つのデメリットと解決策をご紹介いたします。
【1.他SNSに比べて拡散力に欠ける】
配信を確認できるのは友だち登録しているユーザーのみであり、他SNSのような「いいね・RT」などの拡散手法がありません。そのため、他のSNSを活用してキャンペーンの周知を行う必要があります。
【2.ブロックされやすい】
前述しましたが、「メッセージ配信が多い」「有益な情報が得られない」とユーザーが感じた場合、ブロックされてしまう可能性があります。そのため、配信内容に変化をつけマンネリ化を防ぐ、配信の頻度は多すぎず少なすぎずの適度に行うことを意識しましょう。
【3.企画力やデザイン力が必要】
LINEは他SNSと比較して性年代別における利用率に偏りが少ないため、ターゲットに刺さりやすい企画性、デザイン性が必要となります。そのため、可能な限りユーザーの煩雑な手続きを減らすことや興味を引くコンテンツやバナーを用意することでターゲットに刺さりやすいかつターゲットの幅を広げることができます。
②景品表示法を遵守すること
LINEに関わらず、キャンペーンを実施する際には景品表示法を守る必要がございます。キャンペーンの種類によって景品類の最高額や総額が定められており、違反すると「即時キャンペーン停止」「課徴金納付」などの措置命令が行われる可能性がございます。実施したキャンペーンが台無しにならないよう注意しましょう。
今回はLINEの特徴からキャンペーンを実施する際の注意点や、成功事例をもとに企画を進めるうえでのコツやポイントを解説いたしました。LINEを使ったキャンペーンでは目的に合わせた有効なプロモーション活動を展開することができます。今回の記事にある事例も参考に、ぜひ自社のLINEキャンペーン施策にお役立てください。
パルディアでは今回ご紹介したLINEキャンペーンはもちろん、様々なキャンペーンの企画サポートから運用まで、一括して承っております。キャンペーンに関してパルディアにご相談いただければ、最適なご案内が可能でございます!ぜひご活用ください!