企業間コラボの最新情報をご紹介するコラボレーションブログ。
企業×企業のホットなイノベーションをお届けしております。
今回のコラボレーションブログでは日本を代表する化粧品「FANCL」と
新進気鋭のデザインで人気を博している「M/mika ninagawa」のコラボレーションをご紹介します。
コラボ企業
コラボ実施企業① | FANCL |
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コラボ実施企業② | M/mika ninagawa |
企画概要
蜷川実花が手掛けるブランド、M/mika ninagawa×幅広い女性から支持を受ける化粧品ブランド、FANCLのコラボレーション企画です。蜷川実花は「ヘルタースケルター」や「さくらん」などの代表作を持ち、世界的に活躍している写真家・映画監督です。M/mika ninagawaは彼女がディレクションしているブランドで、幅広い世代の女性に支持されています。FANCLは「正直品質」をテーマに掲げており、無添加化粧品を世の中に送り続けることで多くの女性から支持されてきた化粧品・健康食品のメーカーです。。
M/mika ninagawaとFANCLのコラボレーションは過去に二回行われており、クレンジングオイルや洗顔パウダーなどのコラボ商品を発売して人気を博していましたが、今回はその第三弾としてキャンペーンが行われました。2019年1月17日(木)から、M/mika ninagawaデザインの華やかな桜が描かれた「洗顔パウダー」を、また2019年2月18日(月)から「マイルドクレンジングオイル」と、「2019年 春限定メイク」を数量限定で発売しました。今回キャンペーンの対象になった「マイルドクレンジングオイル」は「洗顔パウダー」とともにFANCLの人気商品で、肌への負担を抑えてメイクを楽しみたい多くの女性に人気のアイテムです。通常の単色のシンプルなデザインとは一転、M/mika ninagawaの象徴とも言える鮮やかな花をちりばめたパッケージで、今回も前回、前々回同様に好評を博していました。
コラボメリット➀
今回、キャンペーンの対象商品となった「マイルドクレンジングオイル」や「洗顔パウダー」は、洗面台や浴室におくことでその場の印象を左右するインテリアとしても機能するので、商品のパッケージデザインは購入する際に重要なポイントとなります。今回のキャンペーンでは通常のシンプルなパッケージとは全く異なるデザインを採用することで、M/mika ninagawaが手掛ける鮮やかな花々を散りばめたデザインが多くの女性の心を掴み、新たな顧客を獲得することが可能になりました。
コラボメリット➁
FANCLの「マイルドクレンジングオイル」は、化粧品口コミサイトの「@コスメ」のクレンジング部門で1位を獲得し2018年ベストコスメを受賞した人気商品です。また、「洗顔パウダー」も同サイトの洗顔パウダー部門で4位を獲得する人気ぶりで、どちらもFANCLの目玉商品として販売されています。今回のキャンペーンでは、蜷川実花を知らない人々やアート作品に興味がない層にも「M/mika ninagawa」の認知を広めることができました。
コラボ効果
今回のキャンペーンはFANCLによる既存顧客への感謝企画として実施されています。春の訪れを感じさせるパッケージは上品さとかわいらしさを兼ね備えたデザインで、既存顧客に変わらない高品質と斬新な見た目を届けることができました。それと同時に、M/mika ninagawaのファンにも新たなデザインを提供し、双方の顧客の満足度を上げるという効果が見込まれます。また、双方の認知の広まりに伴い、各ブランドの他の商品や作品に触れる人々も増え、経済的な効果も見込まれます。
コラボ成功ポイント
また、M/mika ninagawaのディレクターである蜷川実花はアート業界での高い評価に加え、メディア露出も多く、世間の認知度も高い写真家・映画監督です。そのため彼女の作品を支持する固定ファンが存在し、FANCLの他にも多くのブランドとのコラボレーションを成功させています。これら二つのブランドのコラポレーションでは両ブランドの固定ファンという大きな既存顧客が見込まれており、本キャンペーンの成功の一因となりました。また、今回で三回目となったこのキャンペーンは過去二回と方向性を変えることなく、「マイルドクレンジングオイル」に鮮やかな花を散りばめたデザインのパッケージを適用するという形で行われましたが、過去の二回もメディアや口コミで話題になっていたため、すでに「コラボ商品のリピーター」という顧客の層も見込まれていました。
さらに、人気ブランド同士のコラボ第三弾ということで、メディアでも多く取り上げられたことや、商品の品質の高さとパッケージの可愛らしさからインスタグラマーによる拡散も行われたことから、既存のファン層以外の顧客も取り込むことができ、キャンペーンの成功につながったと言えます。
まとめ
化粧品会社とファッションブランドのコラボレーションを紹介しました。人気ブランド同士のコラボレーション第三弾ということで、本キャンペーンの過去二回を楽しんでいた消費者の期待に応えたという形にもなり、多くの注目が集まるキャンペーンでした。また、コスメとアートはどちらもSNSとの親和性が高く、SNSで消費者からの情報発信が可能になった今の時代にあったキャンペーンでもありました。これまで成功を収めてきたコラボレーションとして、第四弾があるかもしれません。これからも両ブランドの動向に注目していきたいと思います。
【参考文献】
・FANCL公式サイト
https://www.fancl.jp/news/pdf/20190116_mikaninagawaspring2019.pdf
・M/mika ninagawa公式サイト
http://www.m-mikaninagawa.com/home
・@コスメ公式サイト
https://www.cosme.net/item/item_id/1040/ranking