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プレゼントキャンペーンとは
プレゼントキャンペーンとは、企業の広告宣伝や販促などの目的で実施する販売促進活動のうち、一般消費者向けに実施され商品購買やアンケート回答など何らかのアクションを起こした消費者に対して、その対価として抽選もしくはもれなく景品・特典の提供や値引きなどの優遇を行う施策のことです。
様々な種類が存在し、様々な目的・課題に対してアプローチが可能なマーケティング手法です。プレゼントキャンペーンは実施媒体や応募方法などによって、幅広いターゲットへのリーチ、多種多様なマーケティング課題の解決に繋がるため、キャンペーンはマーケティング戦略の一環として欠かせない施策といえます。プレゼントキャンペーンを実施するメリットとして下記のようなものが挙げられます。
プレゼントキャンペーン実施の主なメリット
プレゼントキャンペーン事務局とは
プレゼントキャンペーン事務局とは、キャンペーンの企画・運営を円滑に進めるために設置される体制です。キャンペーンをスムーズに進めるためにはキャンペーン全体の工程を管理し、不備のない運営をする必要があります。キャンペーン運営の中心的役割を担うため、事務局がしっかりと運営されることで、キャンペーンの成功に直結します。
企業がプレゼントキャンペーンを実施する際は、キャンペーンの規模や目的に沿って、次の章で後述するような多くの細かいタスクや工程が発生します。また、それぞれのタスクにおいて注意すべき点も多いです。つまり、キャンペーン全体の工程を管理し、不備のない運営をするためにキャンペーン事務局を設置する必要があります。
プレゼントキャンペーン事務局の主な工程
前述したとおり、プレゼントキャンペーンの事務局業務には多くの工程があります。
事務局体制構築
キャンペーン事務局を円滑に運営するため、事前に事務局体制を構築します。 全体スケジュール、事務局マニュアル、お問合せFAQ、応募規約、当選連絡文言などの作成や、事務局電話番号やメールアドレスの開設、専用ドメインの取得、SNSアカウント・メールアドレスの開設、応募フォームの初期設定などシステム関連の準備が必要です。
ポイント①:役割の明確化
各担当者の役割と責任範囲を明確にし、業務が円滑に進行する体制を整えることが重要です。
誰が何を担当するかを明確にしておくことで、、トラブルが発生した際にも迅速に対応が可能です。
また、キャンペーンの進行中に生じる予期せぬ問題に迅速に対応できるよう、柔軟な対応力を持つ体制を構築します。緊急事態への備えとして、代替プランを準備しておきましょう。
ポイント②:コミュニケーションの確保
チーム内での情報共有を徹底し、常に最新の状況を把握できるようコミュニケーションを確保しましょう。特にキャンペーンが進行する中での変更や調整事項が発生することがあるため、連携を密に取ることが大切です。
また、タスクの進行状況を常に確認し、スケジュールが遅れないよう管理することも重要です。
定期的なミーティングを設定し、進捗状況をチェックする必要があります。
クリエイティブ制作
キャンペーン実施に必要なLP・バナー・ハガキなどの制作を行います。キャンペーンの成功には、魅力的なクリエイティブが欠かせません。ターゲットユーザーの購買心理を考慮したデザインの制作や、ツールの設置場所・店舗の設置担当者に配慮した素材・形状を検討しましょう。
また、応募者に不要な疑問を抱かせないライティングも必要です。
ポイント:キャンペーン企画内容に適したデザイン制作
キャンペーンのターゲットに訴求するデザインを心がけます。視覚的に魅力的で、かつメッセージが明確に伝わるクリエイティブを制作することが重要です。また、クリエイティブ全体で統一されたメッセージを伝えることで、キャンペーンの目的や価値を明確にすることができます。複雑すぎるデザインや過度に装飾的な要素は避け、シンプルで直感的なデザインを心がけましょう。
おすすめ資料:興味を引く魅力的なバナーはどう作る?バナー作成にすぐ活かせる4つのポイント
問い合わせ対応
応募者にとって「キャンペーンの顔」となる問い合わせ窓口は、キャンペーン事務局の運営において重要な業務のひとつです。あらゆる問い合わせに対して適切に対応するためには、①経験豊富なオペレーターの確保、②詳細なFAQ(=各種問い合わせ内容の想定と返答パターンをまとめたマニュアル)の用意、
③キャンペーン開始前の関係者間での入念な情報共有、の3点に注意して準備を進めましょう。
ポイント① :迅速かつ丁寧な対応
問い合わせには迅速に対応し、応募者が不安を感じないように努めることが重要です。
対応スピードが速いほど、顧客満足度が向上します。
よくある質問は事前にFAQを準備しておくことで、問い合わせ対応の効率化を図りましょう。
特に、キャンペーンに関する重要な情報(応募方法や締切日など)は、明確に記載しておくことが必要です。
ポイント②:対応基準の統一
チーム内での対応基準を統一するために、対応マニュアルを整備し、全スタッフが一貫した対応ができるようにしましょう。これにより、サービス品質を均一に保ち、対応者によって対応が異なる不信感を防止します。また、問い合わせ対応の履歴を都度記録し、同じ問題が再発しないように管理することで、より精度の高い継続的なサービス品質向上が図れます。
応募受付・管理
キャンペーンの準備が整い、実際にキャンペーンが開催されるとまずは応募受付と応募者の管理が必要になります。企業と消費者の接点の多様化に伴い、現在ではキャンペーンの応募方法に関しても
ハガキ・WEB・アプリ・SNSなどの様々な媒体が使われるようになりました。
SNSの場合はハッシュタグの取集やDMの管理など、それぞれの応募媒体に合わせて対応しましょう。
ポイント①:あらゆる応募媒体に対応できるようにする
企業と消費者の接点の増加や各種SNSの機能追加に伴ったキャンペーン手法の多様化により、キャンペーンの応募方法もより複雑化しているため注意しましょう。ハガキを使った応募手法はもちろんのこと、ウェブやアプリからの応募、そして現代ではLINE・X・Instagram・TikTokなどのSNSを活用した応募手法も数多く見受けられます。その中で発生するハッシュタグの収集やDMでの当選連絡などは、プロに相談することをおすすめします。
ポイント②:応募フォームの最適化
応募フォームはユーザーが簡単に入力できるように設計しましょう。必要最低限の情報を求め、入力例を明記するなどの工夫で入力の手間を減らし、応募率を高めることができます。
関連記事:効果的なキャンペーン応募フォームの作り方|応募率を高めるポイント
応募者データ入力
キャンペーン実施の際に必ずと言っていいほど発生する作業が応募者データの入力・集計・報告作業です。個人情報の徹底した管理が重要となります。また、キャンペーン終了後にはキャンペーン実施に伴い獲得できる属性情報・レシートを基にした購買情報・各種アンケート結果などのデータを活用しPDCAを回すことも重要です。
ポイント①:素早く正確に集計する
各種応募者データの入力・集計・報告作業は、正しい応募状況をリアルタイムに把握するためにも、
素早く正確に行いましょう。データを外部に納品する場合には、セキュリティにも徹底的に注意を払い、
セキュリティメールでの送付や手渡しでのデータ共有を検討する必要があります。
ポイント②:集計したデータの活用
キャンペーンは終了後のPDCAが重要です。きちんと振り返りを行い改善ポイントを明確化することで、
より効果的な次回の施策につながります。そのため、キャンペーン応募に伴い獲得できる属性情報・レシートを基にした購買情報・各種アンケート結果などの基本的な情報を活用できる形式に集計し、その後のデータ活用に生かしましょう。
抽選・当選連絡
応募締め切り後には、抽選作業と当選者への連絡業務が発生します。
抽選時に「キャンペーン用に一時的に作成されたアカウントを避けたい」や「応募時の投稿画像に他社製品・サービスが写っている画像は避けたい」という場合には、投稿の収集システムで自動的に抽選作業を実施するだけでなく、人の目で選定・抽選作業を実施する場合もございます。また、キャンペーン手法の多様化に伴い、キャンペーン当選者へのご連絡方法はSNSでのDM配信、メールでの当選通知、当選の電話連絡など様々です。
ポイント①:複雑な抽選への対応
企画内容によっては、「100名から1名ランダムで選択」のような単純な抽選だけでなく、コースを伴った複雑な抽選の可能性もございます。応募の不備や検証アカウントからの応募を防止するため「キャンペーン用に一時的に作成されたアカウントを避ける」「応募時の投稿画像に他社製品・サービスが写っている画像は避ける」といった条件を設けるケースもあります。
ポイント②:適切な当選連絡方法で対応する
DM配信やメール配信、SNSやSMSなど、当選連絡対応の方法は様々です。当選者へ連絡がつきやすい方法を検討しましょう。また、SNSでは突然の仕様変更により連絡手段が予定通り機能しない場合も考えられるので注意しましょう。
梱包・発送・保管
キャンペーン当選者への景品梱包・発送作業は、些細なミスがお客様からのクレームに直結する重要な作業のひとつです。安心・安全な景品梱包・発送作業で、ご当選者様のもとへ届くよう丁寧な作業が必要です。また、景品をどのように保管・管理するのかも考える必要があるでしょう。
ポイント①:適切な景品保管
サイズの大きな電化製品や大量の金券・商品券、または扱いに注意が必要な壊れやすい製品などをキャンペーンの景品として使用する場合、保管方法も併せて事前に決めておきましょう。
ポイント②:丁寧に梱包・発送する
景品が安全に届くよう、梱包は丁寧に行いましょう。特に壊れやすい商品については、追加の保護材を
使用するなど、細心の注意を払う必要があります。発送についても、発送業者と密に連携し配送スケジュールを管理します。これにより、発送遅延を防ぎ、スムーズな配送を実現します。
アカウント・広告運用
SNSキャンペーンの実施に伴い、SNSアカウントや広告の運用も必要となり、これらはキャンペーンの応募数を増やすための強力な武器となります。キャンペーン種類・応募手法・活用媒体によって使用する媒体を使い分けて効果的な告知をしましょう。
ポイント①:ターゲット設定の最適化
キャンペーンの対象となる顧客層に合わせたターゲティングを行い、効率的な広告運用を実現しましょう。ターゲットの選定が正確であれば、広告の効果が高まり、リーチ率が向上します。また、広告運用の結果を随時分析し、必要に応じて広告内容や配信スケジュールを調整することもポイントです。データに基づいた改善を繰り返すことで、広告効果を最大化することができます。
ポイント② :アカウント管理の厳密化
広告アカウントの管理は慎重に行い、アカウントの不正利用を防止するセキュリティを確保することが重要です。また、広告運用の予算は厳密に管理し、オーバーランを防ぎます。広告費が無駄にならないよう、費用対効果を常にチェックしながら運用を行います。
プレゼントキャンペーンの企画
プレゼントキャンペーン事務局についてご紹介しましたが、プレゼントキャンペーンは実施前の企画段階にも複数の工程が存在します。下記に代表的な工程を記載します。
1.プレゼントキャンペーン実施の目的整理
プレゼントキャンペーンの目的を明確にします。売上増加、ブランド認知度向上、新規顧客の獲得といった大枠の目的や、ターゲットの設定など、決めた目的に合ったプレゼントキャンペーン設計が重要です。
2.目的に合わせたツール・応募方法の選定
設定した目的に応じて、プレゼントキャンペーンを実施するツールと応募方法を選択します。先述したツールごとの特性やプレゼントキャンぺーンの種類ごとに特性を把握したうえで、選択しましょう。
3.プレゼントキャンぺーン期間・応募条件の決定
プレゼントキャンぺーン期間はツールの特性によって検討しましょう。レシートをハガキに貼って応募するようなキャンペーンでは最低でも1か月ほどは実施したいですし、逆にXでのリポストキャンペーンであれば中だるみを防ぐため短期的に行うのが最適です。応募条件は目的によって、「商品を購入してもらいたいのか?」「とにかく拡散させたいのか?」検討する必要があります。プレゼントキャンぺーンの種類によって、適切な条件を決定しましょう。
4.プレゼントキャンペーン目標の設定
事前に目標数値を定め、効果の検証方法も事前に確認しておきましょう。具体的な数値目標を設定することで、振り返り時に企画の成否を判断できます。
5.プレゼントキャンペーン景品選定・タイトルの決定
景品はプレゼントキャンぺーンの目的に応じて、訴求内容に合ったものや応募が集まりやすい人気なものなど、様々な切り口で検討しましょう。プレゼントキャンぺーンの種類によっては景品表示法で定められたルールにより使えない景品もあるため、確認しましょう。
関連資料:【キャンペーンを成功へ導く】景品選び4つのポイント
6.プレゼントキャンペーン告知方法の決定
プレゼントキャンペーンを実施する媒体によって、告知方法も工夫しましょう。実施媒体上(SNSキャンペーンならSNS上、店頭キャンペーンなら店頭POP など)で告知をすると応募が伸びやすい傾向があります。どんなにいいプレゼントキャンペーンでも告知をしなければ応募は集まりませんので、プレゼントキャンペーンの種類に立ち返って最適な告知を実施しましょう。
7.企画の整理と見直し
企画が完成したら内容を見直し、目的とずれていないか、効果測定が実施できそうか、景品表示法に抵触していないかなど見直し、ずれがあれば修正しましょう。企画を詰めていくと当初の目的とずれることがよくあるので、しっかりと最終確認することをおすすめします。
パルディアのキャンペーン事務局
パルディアはキャンペーン事務局運営累計10,000件以上の実績を持つ企業です。記事内で取り上げた作業はもちろん、キャンペーン実施に関連する工程は全て対応可能でございます。
お客様の声
弊社で対応させて頂いたお客様からは、下記のようなお声を頂いております。
豊富な実績があるというところが決め手になりました。社内ではノウハウのなかったwebやSNSなどのデジタル系のキャンペーンも、個人情報などの扱いに慣れているパルディアさんには安心して任せられました。
キャンペーン以外の広告などオールマイティに依頼できます。広告のエキスパートがいる・LPのデザインをしてくれるなど、それぞれのスペシャリストがいる点もパルディアさんの強みで、とても満足しています。
「これはまずい…」という状況に対してはすぐに連絡をくれたり、反対に「マニュアル通りで問題ない」という状況に関しては通常のペースでご報告をいただいたりと臨機応変にご対応いただいています。危機察知能力が優れていると思いますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
キャンペーン事務局はキャンペーンを成功させるためにいかに重要な役割であるかということをお判りいただけたでしょうか。
「キャンぺーンの知識がなく、なかなか着手できない‥」
「事務局業務を対応できる社内のリソースがない‥」
「景品表示法やSNSの規約に違反していないか心配‥」
このようなお悩みをお持ちでしたら、是非パルディアへお気軽にご相談ください!