キャッシュバックキャンペーンとは?実施の注意点と成功事例をご紹介!

 

キャッシュバックキャンペーン事例10選

キャッシュバックキャンペーンとは実際に現金やそれに相当するポイントなどを景品とするキャンペーンのことで、トライアル促進やブランドイメージを維持したまま購入の後押しができます。
 
しかし実施には古物商が必要だったり、お金が絡むキャンペーンゆえのトラブルが発生したりと他のキャンペーンと比較して実施が難しいキャンペーンでもあります。
 
本記事はキャッシュバックキャンペーン概要から最新事例までキャッシュバックキャンペーンのいろはが詰まった記事となっております。キャッシュバックキャンペーンの実施を検討されている方はぜひご覧ください!
 
▼こんな方におすすめ
・値下げなどでブランドイメージを下げたくはないが、購入の後押しをしたい方
・商品の認知拡大だけではなく、改善点の発見もしたい方
・古物商や景品表示法など法的にも運用の難しいキャッシュバックキャンペーンの詳細を知りたい方   

 
 

目次

 

【成功事例から学ぶ!】キャッシュバックキャンペーンとは?

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1.キャッシュバックキャンペーンとは?

 
キャッシュバックキャンペーンとは、商品を購入いただいたお客様に商品購入代金の全額、 もしくは一部を返金するタイプのキャンペーンです。以前は、返金手続きは主に現金で行われることが一般的でしたが、現在ではポイント、キャッシュレス決済、デジタルインセンティブなど、様々な手段が社会の変化や消費者のニーズに応じて利用されています。
 
キャッシュバックキャンペーンには「全額キャッシュバックキャンペーン」と「定額キャッシュバックキャンペーン」の2種類ございます。
 

 
全額キャッシュバックキャンペーン
 
購入金額の全額をキャッシュバックするキャンペーンであり、主にトライアル促進やブランド認知の拡大に効果的です。消費者の興味喚起を目的に実施するのがおすすめです。さらに設計によっては商品の改善点を発見することもでき、今後の顧客満足度向上につなげることができます。
 
●実施目的
ブランド認知度の拡大 / 購買意欲の刺激 / 新規獲得・トライアル促進 / マーケティング効果の計測 / 流通関係性強化
 
●準備期間
約2ヶ月
 
●応募フロー
STEP1:応募手続き
・購入明細書やレシートの 写真のアップロード/貼付
・ 個人情報(氏名、住所、連絡先など)
・ アンケート回答
 
STEP2:商品の返品
「7日以上の使用」など キャンペーンの条件に従って 事務局に商品の返品を行います
 
STEP3:キャッシュバック受け取り
審査が完了し、条件を満たしていれば、 指定の口座や普通為替証書など所定の方法にて返金されます   

定額キャッシュバックキャンペーン
 

購入金額の一部をキャッシュバックするキャンペーンであり、ブランドイメージを保ちながら 購入の後押しができます。顧客ロイヤリティの向上を目的に実施するのがおすすめです。またキャンペーンの色を出しやすいので、新規顧客の獲得だけでなく既存顧客にもアプローチできる施策です。

 
●実施目的
新規獲得・トライアル促進 / ブランドイメージ保守 / 個人情報の取得 / 流通関係性強化
 
●準備期間
約2ヶ月
 
●応募フロー
STEP1:応募手続き
・購入明細書やレシートの 写真のアップロード/貼付
・ 個人情報(氏名、住所、連絡先など)
 
STEP2:商品の返品
キャンペーンの特定の条件を 達成しているか確認します
 
STEP3:キャッシュバック受け取り
審査が完了し、条件を満たしていれば、 指定の口座や普通為替証書など所定の方法にて返金されます
 

2.キャッシュバックキャンペーンのメリット・注意点

 
キャッシュバックキャンペーンは全額・定額ともにメリットの多いキャンペーンですが、運営上気をつけなければならない点もいくつかございます。本章ではキャッシュバックキャンペーンのメリットとその注意点をご紹介いたします。
 
全額キャッシュバックキャンペーンのメリット
 
●企業側のメリット
・商品への自信をインパクトをもってアピールすることができる
・対象商品に対する興味喚起の手段として有効である
・顧客情報やアンケートの入力によるマーケティング効果の計測
・認知度の拡大に有効である   

 

●顧客側メリット
・ 実質無料で商品 / サービスの試用ができる
・迷っていたが「買ってみよう」といった購入の後押しとなる
・商品の魅力を知ることができる
・確実に全額返金されるので安心感がある

 
定額キャッシュバックキャンペーンのメリット
 
●企業側のメリット
・希望価格を維持しながらお得感を演出できる為、 ブランドイメージを保つことができる
・キャンペーン内容で差別化できるため競合との優位性を図れる
・比較的高価格帯の商品の販促に有効であり、利益率が高い
 
●顧客側のメリット
・高額商品を思い切って買うきっかけとなる
・普段愛用している商品が対象商品になり得ることもあるので、 お得に購入できる可能性がある
・リスクを最小限に抑えることができる   

キャッシュバックキャンペーンの7つの注意点
 

 
①もれなく付与に伴う不備対応によるコストと時間の増加
「もれなくあたる」キャンペーンでは、消費者目線で見ると全額返金されるという安心感がある一方で、 応募の不備が発生するため、事務局側は無効連絡などの細やかな対応が必要になります。 有効・無効確認ミスによるトラブルを防ぐために、応募者ごとの状況の管理が必須となります。
 
②お金が絡むキャンペーンゆえのトラブル
現金や現金に近いものを全員にプレゼントするため、トラブルが起きやすいキャンペーンです。 転売目的での応募NGや返金金額の条件設定など、商材によって必要な内容が異なります。 キャンペーンごとにシミュレーションを行い、応募規約設計が必要です。
 
③エスカレーション体制の構築
キャンペーンの性質上、お客様からのクレームなどが発生する可能性も高いため、 メーカー様とキャンペーン事務局間でスムーズに情報共有ができる体制が必要です。 案件によってはお客様相談室とキャンペーン事務局との連動なども行います。
 
④応募過多や不備を防止する工夫が必要
全額キャッシュバックはアンケート時に「理由を150字以上で記入」というようにあえてハードルをあげることで応募が集まりすぎないように、定額キャッシュバックは申込時に不備が出にくい体制をとるなどそれぞれ細かな工夫が必要になります。
 
⑤不正行為の可能性がある
返品詐欺やレシートコピーなどの不正行為が発生する恐れがあり、不正行為の検出や対策に時間やリソースを 費やさなければならないケースもあります。不正行為が起こらないように、あるいは仮に起きた場合の対処法を 何度もシミュレーションすることが重要です。
 
⑥応募数の変動
キャンペーンに参加する顧客の数はキャンペーンによって大幅に変わる為、応募数が見込めず コスト管理や在庫管理が困難となります。それによりキャッシュバックの予算を超えてしまうことや 景品数が足りずトラブルにもつながるので注意が必要です。
 
⑦キャッシュバックキャンペーンを運営する上での法規制
キャッシュバックキャンペーンを運営する上で「景品表示法」と「古物営業法」という2つの法律が関係します。基本的に全額返金事務局は古物を扱う形でのキャンペーン実施となるため「古物許可証」が必要です。また一般にキャッシュバックキャンペーンは景品表示法の規制対象ではありませんが、景品をキャッシュバックか商品プレゼントか選べる場合は規制対象となります。
 
キャッシュバックキャンペーンを実施する上での注意点は上記のように数多くございます。トラブル防止のためにも、少しでも不安がある方はお気軽にご相談ください。   

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3.キャッシュバックキャンペーン事例10選

 
ここからはキャッシュバックキャンペーンの事例をたっぷり10事例ご紹介します!
弊社オリジナルキャンペーンデータベース「CAM-SAKU」から事例を抽出し企画のポイントを解説しておりますので、キャッシュバックキャンペーンの実施を検討されている方は、ぜひ企画のご参考にしてみてください。
 
事例① ミツカン|お酢ドリンクおいしくなかったら全額返金キャンペーン
 

 
実施媒体 Web
景品 現金(全額返金)
ミツカンのお酢ドリンク商品を購入・利用した方のうち「おいしくなかった」と感じた方へ購入代金を全額返金するキャンペーンです。
 
お酢ドリンクは健康に良いとされていますがお酢独特のツンとした味や風味があり、「気になるけど、挑戦する勇気が出ない」という人もいるのではないでしょうか。そのような方の商品購入を後押しし、トライアルを促進させるのがキャッシュバックキャンペーンであり、お酢ドリンクのような「少し変わった」「新ジャンルの」商品との相性が抜群です。さらに応募時に商品への感想を聞くことで顧客の生の声を得て、商品開発へ活かすこともできます。
事例② 江崎グリコ|SUNAOおいしさ保証キャンペーン
 

 
実施媒体 ハガキ
景品 現金(全額返金)
対象商品のSUNAOシリーズ(アイス、ビスケット)の“おいしさ”にご満足いただけなかった方に商品ご購入代金を返金するキャンペーンです。対象商品のバーコードとレシートを貼付するための応募レシートにはアンケート回答欄が用意されており、「購入のきっかけ」や「購入頻度」「キャンペーン認知経路」「満足いただけなかった理由」などの項目が設けてあります。
 
このようなアンケートを実施することにより、より消費者に喜んでもらえる商品のための改善や開発に活用することはもちろん、キャンペーンの認知経路を聞くことにより今後のプロモーションに役立てることもできます。
事例③ P&G|ボールド「ご満足いただけなかったら全額返金!」キャンペーン
 

 
実施媒体 Web、ハガキ
景品 現金(上限700円)
ボールド商品を購入・使用した方のうちご満足いただけなかった方に上限700円を返金するキャンペーンです。対象商品をブランドの全商品としているため、普段他社製品を利用している方から「キャンペーンをやっているから試しに使ってみようかな」というトライアル購入を促すことができます。
 
また、応募ハガキ、WEBに設けているアンケートはシンプルで「満足頂けなかった理由」のみを回答していただく仕様となっているため、商品の改善を目的とした施策として有効です。
事例④ ユニ・チャーム|ねこちゃんが食べなかったら全額返金キャンペーン
 

 
実施媒体 ハガキ
景品 現金(全額返金)
猫を飼っている方に向けて実施されたキャンペーンで、愛猫が商品を食べなかった場合に全額返金されます。新しい商品を試してみたくても「もし食べてくれなくて余ってしまったらどうしよう…」という飼い主のお悩みに対して“全額返金”と謳うことで購入の後押しをしております。
 
また、対象商品は大容量のものから200gのお試しパックも含まれているため、気軽に商品を試してもらえるきっかけとなる施策です。キャンペーンを機に愛猫が商品を気に入ってくれた場合は、継続購入に繋がることもあるかもしれません。
事例⑤ 江崎グリコ|毎週抽選で全額お返し キャンペーン 第1弾
 

 
実施媒体 X(旧Twitter)
景品 デジタルインセンティブ(対象商品1箱分190円相当):合計5,000名
ポッキー公式X(旧Twitter)アカウントをフォローし、応募期間中に対象商品を購入し「#教えてカカオ60」を付けて食べた感想を投稿することで応募が完了します。
 
実際の投稿には「甘さが控えめでついついたくさん食べてしまう」「大人な味でコーヒーとよく合う」などのような商品へのポジティブな反応や口コミが数多く投稿されておりました。消費者の7割は口コミで購入を決定していると言われているほど、口コミを重要視される方が増えているため、ユーザーが自由に発信できるような企画を実施することが購買の後押しにもつながります。
景品には選べるデジタルインセンティブを採用しており、消費者がよく使うものを選べるという点もポイントとなっております。
事例⑥ セブン銀行|タッチ決済リリース記念!セブン銀行デビットカードのご利用で最大7,777円キャッシュバック!
 

 
実施媒体 WEB、実店舗
景品 ・現金(7回以上ご利用で最大777円)
・現金(14回以上ご利用で最大7,777円)
タッチ決済リリース記念で、セブン銀行は利用期間内にセブン銀行デビットカードを利用するとご利用代金合計の5%をキャッシュバックされるキャンペーンを実施しておりました。
 
本キャンペーンでセブン銀行の口座開設やデビットカードの申し込みを増やすことはもちろん大切な目的の一つです。しかしデビットカードやクレジットカードは作成されるだけでなく、利用されないと利益を生まない事業となっております。そこで本キャンペーンのような複数回の利用を促進させるようなキャンペーンはカードを使い続ける習慣をつけてもらい長期的な利益を得ることに適した施策といえます。
事例⑦ モンデリーズ・ジャパン|ナビスコジャンボ ドリーム・ロトキャンペーン
 

 
実施媒体 LINE
景品 応募レシートの合計金額をEJOICAセレクトギフトにてキャッシュバック(上限10,000円分、総額777万円分まで山分け)
ナビスコの対象製品を買ってLINEで購入レシートを送信し応募すると毎週抽選され、総額777万円までEJOICAセレクトギフトから11種類の電子マネー等によりキャッシュバックされるキャンペーンです。
 
本キャンペーンは「当たりそう」と感じさせる仕掛けが複数準備されているキャンペーンであるといえます。対象商品は安価なものであるにも関わらず、その何倍もの金額である「777万円」という景品額や「毎週抽選」することでチャンスが何度もあるような建付け、さらにはキャンペーンLP内のコピーである「なんと、そのお買い物金額がタダになる!?」という文言も「当たりそう」な印象を演出しているといえます。弊社が720名へ実施したキャンペーンに関する調査によるとキャンペーンに応募しない際の理由の1位は「当たる確率が低そう」であるため、「当たりそう」な設計がされていることは非常に重要であるといえます。
事例⑧ ハイセンスジャパン|2023夏 ハイセンスキャッシュバックキャンペーン
 

 
実施媒体 Web
景品 Visa e ギフト(抽選結果に応じて100,000円~3,000円)
商品購入前に抽選ページにてガチャを回し、その場で当落が分かる事前抽選型のキャンペーンです。当選した方に配信される当選メッセージの有効期間かつキャンペーン購入期間内に選択したガチャの対象商品のレシートをアップロードすると、応募期間終了後にSMSでVisa e ギフトコードが届くハイセンスのキャンペーンです。
 
このようなキャッシュバックキャンペーンは商品の価格を変えずに「実質値引き」をすることができます。価格はブランドイメージの重要な1要素ですが、キャッシュバックキャンペーンを活用することでそれを保守しながら購入の後押しをすることができるのです。また本キャンペーンは毎日応募が可能なため、わくわく感の醸成やハズレの場合でも購入機会を逃さない設計となっています。
事例⑨ パナソニック|まとめ買いでお得!キャッシュバックキャンペーン
 

 
実施媒体 Web、ハガキ
景品 現金 80,000円
期間中に対象商品のエアコンを同時に3台以上購入のうえ、応募した方全員に80,000円がキャッシュバックされるパナソニックのキャンペーンです。
 
本キャンペーンは「住宅設備用エアコン品番は対象外」であり、B2Bのキャンペーンであるといえます。一般的にプレゼントキャンペーンといえば消費者向けが多いですが、このような法人向けのキャンペーンもございます。法人顧客は単一の取引で大量の商品を購入する可能性があるため、一度のキャンペーンで大きな売上を生み出すことも可能です。また4ヶ月という通常より長めのキャンペーン期間も本キャンペーンのポイントとなっています。個人購買よりも企業間取引の方が多くの人数が関わるため検討・意思決定に時間のかかる傾向があります。そのため、キャンペーン期間を長く設けてキャンペーンに参加してもらえるような工夫が重要です。
事例⑩ タニタ|タニタ アルコールチェック支援キャンペーン
 

 
実施媒体 Web
景品 5~9代台以上購入:えらべるPay2,000円分
10代以上購入:えらべるPay3,000円分
2023年12月より自動車を5台以上もしくは定員11名以上の自動車を1台以上使用している事業者へ運転前後のアルコール検知器によるアルコールチェックが義務化されました。本キャンペーンはそれに伴って実施されたキャンペーンです。
 
企業向けのキャンペーンは一般消費者向けとは異なり、企業にとってキャンペーンの参加(=商品の購入)の必要性や、商品の実用性などがシビアに判断されるため、商材選定とターゲティングを重要視して企画する必要があります。そのため、今回のように法改正など企業からの注目度が高い時期に実施することをおすすめします。
 
 

ここまでキャッシュバックキャンペーンについてご紹介してまいりました。キャッシュバックキャンペーンはトライアル促進やブランドイメージを維持したまま購入の後押しなどの大きなメリットがある一方で、実施に古物商が必要だったり、お金が絡むキャンペーンゆえのトラブルが発生したりと他のキャンペーンと比較して実施が難しいキャンペーンです。
 
そこで累計約10,000件のキャンペーン事務局運用実績があるパルディアへキャッシュバックキャンペーンの事務局を依頼しませんか?パルディアでは今回ご紹介したキャッシュバックキャンペーンはもちろん、様々なキャンペーンの企画サポートから運用まで、一括して承っております。キャンペーンに関してお悩み・ご相談がある方はぜひパルディアへお気軽にお問い合わせください!

 

 

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