X(旧Twitter)最新情報まとめ&キャンペーン実施の注意点【2025年8月更新】

 
TwitterがXへとブランド変更されてから約2年たちますが、API仕様や認証制度、広告ポリシーの変更など、Xキャンペーンの運用環境はさらに大きく変わりました。マーケティングや営業活動において、X(旧Twitter)の拡散力を最大限に活かすためには、最新情報を把握し、それに伴った運用のアップデートが欠かせません。

 

本記事では、Xキャンペーンを実施する企業担当者向けに、Xの特徴や最新仕様変更、キャンペーン企画時の注意点を解説します。

 
 

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X(旧Twitter)の特徴

 
X(旧Twitter)はテキストがメインのSNSで、「拡散力」と「リアルタイム性」に優れているSNSです。日本国内の月間アクティブユーザー数(MAU)は約6,700万人(※2024年11月時点)に達し、日間アクティブユーザー数(DAU)も約4,000万人と、国内SNSの中でもトップクラスの利用率を誇ります。リポスト(リツイート)やハッシュタグ、引用ポストなどの機能を通じて、ユーザー間のコミュニケーションや情報の二次拡散が活発に行われています。
 
こうした特徴を活かすことで、企業がX(旧Twitter)キャンペーンを展開する際には、短期間で大規模な認知拡大やエンゲージメント向上を狙うことが可能です。具体的なビジネス活用のメリットは以下の通りです。
  

・最新かつリアルタイムのトレンドを把握し、企業やブランドに対する世間の評価を即時に得られる
・通常のポストでフォロワーを増やし、ブランド認知度を効率的に高められる
・キャンペーンやクイズ企画を通じて、新たなユーザー層との接点を生み、X上で交流を促進できる
・日々活発に行われるユーザー同士の会話から、生の声や市場の反応を即座に収集できる
 
 

これまでの仕様変更

 
イーロン・マスク氏がCEOに就任してから、X(旧Twitter)では様々な変更が行われました。現在までに発表された変更点を時系列でご紹介します。
 
 

 
2022年10月 イーロン・マスク氏によるTwitter買収 / TwitterのCEOに就任
2022年12月 認証バッジの変更
2023年1月 「おすすめ」「フォロー中」タブでツイートを表示させることを発表
「Twitter Blue」が日本でもスタート
2023年2月 APIの有料化を発表
2023年3月 Twitter Verified Organizations(金色 / グレーの認証済みバッジ)の申請受付を開始
API新プランの詳細を公開
「おすすめ(For You)」タイムライン表示に関するアルゴリズムを公開
2023年4月 青色のTwitter認証済みバッジを削除
2023年5月 Twitter Blue加入者は最大2時間の動画をアップロード可能に
イーロン・マスク氏CEOの後任を発表
2023年6月 ブラウザからTwitterを閲覧する際にログインが必要に(非Twitterユーザーはツイート閲覧が不可に)
2023年7月 未認証のアカウントは1日に送信できるDMの数を制限されると言及
サービス名称を「X」に正式に変更 / 新しいロゴ正式発表
2023年8月 フォロワー獲得広告の提供を終了したと発表
X(旧Twitter)公式Webアプリ「X Pro(旧TweetDeck)」利用にあたり「X Premium」への加入が必要に
2023年9月 広告コミュニティ内で「APIを活用した自動返信施策の利用条件変更」を発表
2023年10月 広告コミュニティ内で「広告出稿を条件とした認証マークの無償提供の条件」変更内容を発表
非認証アカウントからのリプライを制限できる設定を追加
音声・ビデオ通話機能を提供開始
2024年3月 動画広告に縦型全画面フォーマットを追加、リール型視聴体験を強化
2024年9月 AI自動生成ポスト機能の試験提供開始(X Premium一部プラン限定)
2025年2月 自動返信施策を行う場合の最低広告出稿金額の変更
2025年6月 ハッシュタグを含む投稿の広告配信を制限
2025年8月 広告配信における絵文字制限(日本&韓国制限なし / 海外は2つまで)
ただし、絵文字「#️⃣」「✅」を含む投稿の広告配信を制限
 

認証バッジの概要と取得条件

 

X(旧Twitter)では、公式に認証されたアカウントを示す認証バッジとして、青・金・グレーの3種類が存在します。それぞれ対象者や取得方法が異なり、付与されることで信頼性の向上や機能面での優遇が受けられます。

 
青バッジ(X Premium/旧Twitter Blue)

 

青バッジは、個人・法人を問わず有料サブスクリプションサービス「X Premium」に加入することで付与されます。過去に旧制度の基準(著名性や信頼性)で認証を受けていたアカウントも対象です。加入により長文ポストや高画質動画投稿など追加機能が利用可能となります。

 
取得条件

  • ・表示名とプロフィール画像が設定され、直近で変更されていないこと
  • ・過去30日以内にアクティブ利用していること(定期的なログインや投稿)
  • ・アカウント作成から90日以上経過していること
  • ・登録電話番号が認証済みであること
  • ・過去に欺瞞的行為(なりすましや詐欺行為など)を行っていないこと

 

金バッジ(Verified Organizations)

 

金バッジは、法人・組織向けの有料サービス「Verified Organizations」に加入し、所定の条件を満たすことで付与されます。付与されたアカウントはプロフィール画像が四角形に変わり、ブランドや組織としての公式認証が明確に示されます。

 

取得条件

  • ・アクティブな法人・組織アカウントであること(個人アカウントは対象外)
  • ・公式メールアドレスやWebサイトなどの詳細情報を提供、または規定額以上の広告出稿を行っていること
  • ・広告ポリシーや利用規約など、X社が定める条件を遵守していること

 

グレーバッジ(政府・多国間機関)

 

グレーバッジは、国・自治体レベルの政府機関やその関係者、多国間機関に付与されます。対象となる機関は、公共性・公的立場が明確であることが求められます。一部の場合は、認証済み組織サブスクリプションを通じて取得できる場合もあります。

 
取得条件

  • ・国レベルまたは地方自治体レベルの政府機関公式アカウント
  • ・政府機関に所属する関係者のアカウント
  • ・多国間機関(国際連合やその下部組織など)の公式アカウント
  • ・各機関種別ごとに定められた付与資格基準に適合していること

 

参考:Xヘルプセンター「Xプロフィールのラベルとチェックマークについて」「Xで青いチェックマークを獲得する方法」

 
 
 

X(旧Twitter)キャンペーンについて

 
ここまでX(旧Twitter)についての特徴やTwitterからXへの変更点やキャンペーンに影響する点をご紹介しました。続いて、X(旧Twitter)でキャンペーンを実施する際のメリットや効果、注意点をご説明します。
 
キャンペーンへの影響
 
前述したような仕様変更が行われた場合、キャンペーン実施時にどのような影響があるのでしょうか?
 
【オートリプライ型インスタントウィンキャンペーンへの影響】※2025年2月の規約変更
オートリプライ型インスタントウィンは、投稿へのリプライやDMで当落通知がリアルタイムに送られる形式のキャンペーンです。この形式を実施するには以下の要件が最新の基準となります。
 
1.該当の自動返信施策ごとに10営業日前までにX認定代理店からX社に対して事前に申請を行い、実施の承諾を得ること。
2.該当の自動返信施策の広告用のポストで205万円(代理店マージン込み)以上の広告をX認定代理店から出稿すること。
※返信数/DM数/APIのアクション稼働数によって最低出稿金額は変動。
※30日間が基本的な料金設定の基準となります
  

【OGPの表示の変更】※2023年10月時点のアップデート
X(旧Twitter)でURLを投稿した際のOGP・ウェブサイトカードの見え方が変更になりました。ポスト(ツイート)を見ても一目で画像の添付なのかリンクなのか判別がつきにくくなっております。
 

 
CTAを仕込めないためリンクだと判断しづらく、応募後ユーザーのポストからの二次拡散力が弱まります。代替案を一部ご紹介いたします。
 
・OGP内にCTAを仕込む
 

 
OGP内にCTAとなるテキストを入れる方法です。ただし、ページのURLを貼ればOGPバナーは どの段階でも表示されてしまうため「応募ありがとう!」などのテキストではなく「詳しくはキャンペーンサイトをチェック!」など応募前後どちらに使用しても違和感のないテキストを推奨します。
 
・OGPバナーを正方形表示にする
 

 

OGPを正方形表示にすることによりサムネイルが小さく左に寄り、右にサイト名、概要、URLが配置されます。ただし、画面を占める画像の割合が極端に減るため、 ユーザーからのクリックが伸びにくくなる可能性があります。
 
 
【ハッシュタグキャンペーンへの影響】※2025年6月時点の規約変更
広告投稿(プロモーション付き投稿)内でのハッシュタグ使⽤が禁⽌されました。これまで企業が主流としていた「指定ハッシュタグをつけて投稿」というキャンペーン形式が広告出稿と併⽤できなくなる影響が出ています。弊社では回避策として複数案ご提案しております。

 
例:
・ハッシュタグの代替として固有フレーズを活用
広告配信不可を回避しつつ、検索性やブランド認知を担保する方法。
・ツリー投稿でのハッシュタグ指定
ハッシュタグを含んだ投稿に広告費を使わないことでガイドライン順守、広告出稿を実施する方法。
・投稿画像内にハッシュタグ情報を記載
キャンペーン投稿内にハッシュタグを含めるため画像内で視覚的に訴求しつつ、規制を回避する方法。

 
手法別・抽選方法別のメリット・デメリット

 

【フォロー&リポスト(リツイート)キャンペーン × 後日抽選】
 

 
X(旧Twitter)で公式アカウントをフォローの上、指定のポスト(ツイート)をリポスト(リツイート)して応募するキャンペーンです。キャンペーン期間終了後に抽選し、当選者にのみDMにてご連絡する方式です。
 
〇メリット
・手軽に応募が可能なので応募が伸びやすい
・情報拡散性が高い
・比較的低コストで実施可能
 
△デメリット
・手軽ゆえに懸賞アカウントからの応募も多い
・多くの企画に埋もれないインパクトが必要
 
【フォロー&リポスト(リツイート)キャンペーン×インスタントウィン(オートリプライ型)】
 

 
X(旧Twitter)で公式アカウントをフォローの上、指定の投稿をリポスト(リツイート)して応募するキャンペーンです。応募の結果はX(旧Twitter)内の返信で送られ、当選者にDMが届きます。
 
〇メリット
・結果がすぐわかるゲーム性があり、応募が伸びやすい
・手軽に応募が可能なので応募が伸びやすい
・情報拡散性が高い
 
△デメリット
・ホワイトリスト申請・広告出稿が必須で申請が煩雑
・当選DMがなりすましアカウントと勘違いされる
・認証バッジを取得する必要があ
 
【フォロー&リポスト(リツイート)キャンペーン×インスタントウィン(WEB 遷移型)】

 

 
X(旧Twitter)で公式アカウントをフォローの上、指定の投稿をリポスト(リツイート)して応募するキャンペーンです。応募の結果は外部WEBページ上で確認可能です。
 
〇メリット
・結果がすぐわかるゲーム性があり、応募が伸びやすい
・当選ページにCP 以外の情報も載せることができる
・なりすましアカウントの被害が防止できる
 
△デメリット
・当落確認ページへの遷移が必要になる
・応募にアカウント承認のステップが増える
 
【フォロー&ハッシュタグキャンペーン × インスタントウィン(オートリプライ型)】
 

 
X(旧Twitter)で公式アカウントをフォローの上、指定のハッシュタグとメンションをつけて応募するキャンペーンです。応募の結果はX(旧Twitter) 内の返信で送られ、当選者にDMが届きます。クイズ企画なども可能です。
 
〇メリット
・結果がすぐわかるゲーム性があり、応募が伸びやすい
・商品へのポジティブな反応や口コミを増やせる
・クイズ企画などが可能で商品理解に繋げられる
 
△デメリット
・ホワイトリスト申請・広告出稿が必須で申請が煩雑
・当選DMがなりすましアカウントと勘違いされる
・画像検閲ができないため画像投稿には向かない
 
【フォロー&ハッシュタグキャンペーン × インスタントウィン(WEB 遷移型)】
 

 
X(旧Twitter)で公式アカウントをフォローの上、指定のハッシュタグとメンションをつけて応募するキャンペーンです。応募の結果は外部WEBページ上で確認可能です。クイズ企画なども可能です。
 
〇メリット
・結果がすぐわかるゲーム性があり、応募が伸びやすい
・商品へのポジティブな反応や口コミを増やせる
・クイズ企画などが可能で商品理解に繋げられる
 
△デメリット
・当落確認ページへの遷移が必要になる
・応募にアカウント承認のステップが増える
・画像検閲ができないため画像投稿には向かない
 
【フォロー&いいねキャンペーン × 後日抽選】
 

 
X(旧Twitter)で公式アカウントをフォローの上、指定ポスト(ツイート)にいいねして応募のキャンペーンです。キャンペーン期間終了後に抽選し、当選者にのみDMにてご連絡する方式です。
 
〇メリット
・応募ハードルが非常に低く参加しやすい
・何も投稿せず応募できる
・比較的低コストで実施できる
 
△デメリット
・リポスト(リツイート)ほどの拡散性はない
 
【フォロー&ハッシュタグキャンペーン × 後日抽選】
 

 
X(旧Twitter)で公式アカウントをフォローの上、指定のハッシュタグとメンションをつけて投稿するキャンペーンです。キャンペーン期間終了後に抽選し、当選者にのみDMにてご連絡する方式です。レシピコンテストなどもこの方法です。
 
〇メリット
・商品へのポジティブな反応や口コミを増やせる
・企画次第で購買後押しにも
・イメージ訴求に繋がる(画像投稿)
 
△デメリット
・リポスト(リツイート)ほどの拡散性・手軽さがない
・撮影の手間がかかる(画像投稿)
・抽選時の検閲作業が発生する(画像投稿)
 
【レシート応募キャンペーン × 後日抽選】
 

 
X(旧Twitter)で公式アカウントをフォローの上、対象商品購入のレシートをDMに送って応募するキャンペーンです。リポスト(リツイート)やいいねをした方の当選確率を上げるなどのオプションも可能です。
 
〇メリット
・個人情報の入力なしに手軽に応募ができる
・リポスト(リツイート)・いいねで当選率アップの場合、 情報拡散にも期待ができる
 
△デメリット
・レシート応募のみだと拡散性がない
・ややコストが上がってしまう
 
手法ごとにメリット・デメリットは異なるので企画の目的やご予算に合わせて選定することをおすすめします。        

 
キャンペーンを実施する際の注意点
 
X(旧Twitter)キャンペーンを実施するにあたり、ユーザーがX(旧Twitter)のルールに違反することがないようガイドラインが定められています。X社が定めている以下のルールを遵守し、ユーザーに分かりやすく明記する必要があります。
 

 
■繰り返し同じ内容のポストをさせない
同一またはほぼ同一の内容を繰り返し投稿する行為は、Xのスパムポリシーに違反するため注意が必要です。

影響:
・参加者のアカウントが一時停止または凍結される可能性
・キャンペーン自体がスパム扱いされ、検索結果やタイムラインでの露出が制限される

対応策:
・1日1回まで応募可などの応募回数制限を明記
・投稿内容が毎回異なるよう、コメント入力や画像添付などの自由度を持たせる
 
■同一ユーザーによる複数アカウントでの応募をさせない
不正な当選確率アップを防ぐために規約が存在し、Xは複数アカウントを使った応募を不正行為とみなします。

影響:
・ユーザーアカウントの凍結
・主催者への信頼低下、当選発表後のトラブル

対応策:
・応募規約に「同一人物による複数アカウント応募は無効」と明記
・応募後の当選者抽選時にアカウント重複チェックを行う

  

■すべての応募を確認できるように、主催者の@ユーザー名を含めてポストしてもらう
すべての応募を確認・抽出できるようにするための運用ルールです。

影響:
・主催者が応募ポストを漏れなく把握できる
・不正投稿や対象外投稿を管理しやすくなる

対応策:
・応募条件に「必ず @公式アカウント名 をポストに含めること」を記載
・応募集計ツールや検索で抽出可能な形式を指定
 
■X(旧Twitter)ルールに準拠する
キャンペーンを実施される企業は、ガイドラインだけではなく「X(旧Twitter)のルール」と「検索のベストプラクティス」の両方を必ず確認しておく必要があります。

影響:
・検索アルゴリズムから除外され、キャンペーンの拡散力が低下
・広告配信時にも配信制限がかかる可能性

対応策:
・キャンペーン企画段階でXの公式ガイドと最新ルールを確認
・社内や代理店間でチェックリスト化して遵守状況を管理
 
また、X(旧Twitter)に関わらずキャンペーンを実施する際には景品表示法を理解する必要がございます。詳細を知りたい方は下記よりご確認ください。

 
 
 

本記事では、Xの仕様やX(旧Twitter)キャンペーンのメリットと注意点についてご紹介しました。X(旧Twitter)に限らず、SNSの規約や運用ルールは日々アップデートされており、最新情報を把握していないと施策の成果や安全性に影響する可能性があります。

 

X(旧Twitter)キャンペーンについてプロに相談したい」「SNSキャンペーンの運用やルール遵守に不安がある」という方は、キャンペーン専門会社パルディアへお気軽にご相談ください。実務経験豊富なスタッフが最新のSNS仕様や広告運用の知見をもとに、最適な施策をご提案します。

 

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