写真投稿(フォトコンテスト)キャンペーン攻略ガイド|事例・設計のコツ・注意点をまるっと解説

  

写真投稿キャンペーンは、参加者が自身で撮影した写真を投稿することを応募条件とした手法です。認知拡大はもちろん、「実際の使い方・食べ方」「参加者のアレンジ」「各地の魅力」など、写真を通じてブランドや商品の理解を促進することができます。本記事では、写真投稿キャンペーンのメリットや種類、事例をもとにした設計のポイント、注意点などをまとめて解説いたします。
 
このような方におすすめ
・ブランド・商品理解度の向上を図りたい
・口コミ・UGCを増やし、SNSでの自然な露出を強化したい
・キャンペーン終了後の二次利用(SNS・店頭POP・EC)まで見据えた施策を打ちたい
 
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1.写真投稿キャンペーンとは

 
写真投稿キャンペーンとは
 
写真投稿キャンペーンとは、参加者が自身で撮影した写真を投稿することを応募条件とした手法です。キャンペーン応募の導線は、Instagram・Xのようなハッシュタグを活用する媒体が主流で、テーマに沿って指定のハッシュタグと合わせて写真を投稿してもらう手法を採用する企業様が数多く見受けられます。テーマ・対象条件・応募手順・二次利用の範囲を明確にすることで、投稿の迷いが減り、ユーザーの離脱を抑えることができます。
 

◆よく見る導線

◆X・Instagram:
①指定のテーマに沿って写真撮影
②公式アカウントをフォロー
③指定ハッシュタグ(+メンション)と写真をつけて投稿
④応募完了

◆Web:
①指定のテーマに沿って写真撮影
②応募フォームに写真を添付して送信
※商品の購入を伴うクローズドキャンペーンの場合は、購入レシートの送付を応募条件とする場合もあり
③応募完了

◆基本KPIの例

・投稿数・導線別応募数
・ハッシュタグ到達率・メンション数
・保存・シェア数・引用数
・売上・購買点数

 

2. 写真投稿キャンペーンを実施するメリット

 
写真投稿キャンペーンの主なメリットは、次の4点が挙げられます。
 
検索による自然な拡散と露出を狙える
 

写真に加え、指定ハッシュタグによる一言コメントを指定することで口コミも収集できます。また、参加者は、ハッシュタグ検索をした際に、参加者の声や使用シーンをリアルタイムで確認できるため、応募意欲の向上が期待できます。コメントを指定しなくても、写真の投稿と合わせてコメントを記入する参加者は一定数存在するため、自然とUGCを創出できる点も利点です。

 
二次利用の特別感で応募を促進できる
 

参加者の投稿を運営が確認したのちに、キャンペーン専用LPへのリアルタイム掲載、店頭POPとしての利用、企業公式SNSでの紹介、商品パッケージに反映といった展開が可能です。参加者側に「採用される特別感」が生まれ、応募意欲を後押しします。二次利用の方法はあらかじめ明記しておきましょう。

 
テーマ設定によってはブランディング向上が狙える
 

「商品の使い方」と「商品の特長」を組み合わせたテーマを設定することで、投稿そのものがブランドメッセージとなり、商品の特長を自然にアピールすることができます。例えば、「#3分で整う朝ごはん」というテーマに沿った料理の写真を投稿してもらうことで、「簡単・時短な商品である」という商品の特長を一目で伝えることができます。このように、ハッシュタグ内に数字を入れると具体性が増し、イメージしやすくなります。

 
商品活用を前提とした企画で売り上げ向上を図ることができる
 

商品を活用することを前提としたテーマ(例えば「対象商品を使って楽しむ様子」など)を設定することで、購買行動と投稿が一体化するため、自然に購買を促進できます。

 
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3.写真投稿キャンペーンの設計パターン

 
写真投稿キャンペーンは、キャンペーンを実施する目的や前述したメリットに応じて「媒体」や「参加条件」を設定することで、より成果を出しやすくなります。まずは狙いを明確にし、目的に最短距離でつながる設計を構築しましょう。
 
(1)媒体別の設計
 

■ Instagram
ビジュアル訴求と相性がよく、指定ハッシュタグ+写真投稿の形式が主流です。キャンペーン開始時には、推奨比率(1:1/ 9:16)、明るさ、被写体の大きさ、NG事項(第三者の顔・他社ロゴの写り込み等)を案内しましょう。

 

■ X(旧Twitter)

拡散力が高く、指定ハッシュタグ+写真投稿の形式が主流です。Instagramは投稿画面にこだわりをもつ参加者も多い一方で、Xは比較的フランクに投稿するユーザーが多いことから、ライト層の参加を取り込みやすいのが特徴です。公開アカウントのみ受付、DMでの当選連絡、画像検索やExif確認(※)で盗用防止など、不正応募の抑止はセットで設計しましょう。

 

※Exif確認:写真ファイルに自動的に埋め込まれている「Exifデータ」と呼ばれる撮影情報(撮影日時、カメラの機種、撮影場所などの位置情報、カメラの設定など)を閲覧・分析すること

 

■ Web
キャンペーン専用LP内の応募フォームに写真をアップロードする形式が主流です。写真アップのひと手間がある分、簡易アンケートを併設しても離脱されにくく、温度感の高い参加者の声を同時に回収できます。

 

(2)参加条件別の設計
 

■ 指定ハッシュタグ+写真投稿(X・Instagram)
「指定ハッシュタグをつける」「写真を添付する」という2工程で応募が完了するため、比較的応募が簡単な手法です。

 

■ 指定ハッシュタグ+公式アカウントメンション+写真投稿(X・Instagram)
上記2工程に加え、メンションを加えることで、運営側の拾い漏れ防止、なりすまし・盗用投稿の抑止に有効です。

 

■ 引用ポスト(X)
指定ハッシュタグと写真をつけて、対象投稿を引用すると応募が完了する手法です。参加者が直接投稿するよりも、引用を介すことでアルゴリズムに影響するため、対象投稿がおすすめ欄に表示されやすくなります。

 
関連資料|SNSキャンペーン全20手法を攻略~目的別にポイントを解説!~

 

4-1. 事例解説:Instagram / X(旧Twitter)

 

事例① コーセー|NAIL HOLIC「#ネイルホリックフォトコン2025」プレゼントキャンペーン

 

 

 
 
 
 
 
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応募条件 【写真投稿】
・Instagram公式アカウントフォロー
・指定ハッシュタグ
・公式アカウントメンション
・写真投稿
【コメント】
・Instagram公式アカウントフォロー
・コメント
景品情報 【アンバサダー賞】

アンバサダーおすすめ5本セット+リフレッシュ商品ランダム5本=計10本(6名)
【フォトコン入賞】

リフレッシュ商品 ランダム7本(6名)
【応援賞】

リフレッシュ商品 ランダム4本(8名)

本施策は、写真投稿キャンペーンとコメントキャンペーンの2つの応募方法を設けて実施していました。写真投稿キャンペーンは、ネイルホリックInstagram公式アカウントをフォロー後、指定ハッシュタグ「#ネイルホリックフォトコン2025」を付け、公式アカウントをメンションし、「夏ネイル」の写真を投稿すると応募が完了します。コメントキャンペーンは、フォロー後、「この夏したいネイル」をコメントすると応募が完了します。

 

ネイルはフィードに自然になじむ商材で「キャンペーン感」が出にくく、参加の心理ハードルが低い点も強みです。また、2つの応募方法を設けることで、参加者は自分に合った方法で参加することができるため、離脱を抑止できます。

 

指定ハッシュタグから検索した際に参加者のネイルを一覧で確認でき、「このネイルやってみたい」という参加者間でのUGC創出が生まれます。

 

 

事例② サッポロビール|撮って乾杯!北海道の星空フォトコンテスト

 

応募条件 ・InstagramまたはX公式アカウントフォロー
・指定ハッシュタグ
・写真投稿
景品情報 【最優秀賞】

サッポロ生ビール黒ラベル 3ケース(350ml×72本)〈カメラ部門1名 / スマホ部門1名〉
【優秀賞】

サッポロ生ビール黒ラベル 1ケース(350ml×24本)〈カメラ部門2名 / スマホ部門2名〉
【エリア賞】

サッポロ生ビール黒ラベル 6缶パック(350ml×6本)〈カメラ部門4名 / スマホ部門4名〉

サッポロビールは、InstagramまたはXで星空の写真を募集するフォトコンテストを実施しておりました。サッポロビールのInstagramまたはX公式アカウントをフォロー後、指定ハッシュタグ「#北海道の星と黒ラベルキャンペーン2025」と応募部門を示す「#カメラ」または「#スマホ」を付けて、北海道の星空の写真を投稿すると応募が完了します。

 

カメラとスマートフォンでは写真の質が異なることから、部門を分けることで参加者はチャレンジしたい部門でキャンペーンに参加することができます。また、サッポロ黒ラベルの象徴でもある「★マーク」と「星空」の親和性があり、ブランドの世界観や特徴を参加者に印象付けることができます。ブランディングの強化に適した好事例といえるでしょう。

 

注意事項では、私有地・立入禁止区域・交通安全などの配慮を明記し、安心して参加できるガイドを添えている点もポイントです。

事例③ 日本ハム|夢の始球式で投げよう!シャウメニューコンテスト

 

応募条件 ・X公式アカウントフォロー
・指定ハッシュタグ
・写真投稿
景品情報 【A賞】エスコンフィールドHOKKAIDOでの始球式の権利(1名)

   観戦ペアチケット(2名1組)
【B賞】エスコンフィールドHOKKAIDO 観戦ペアチケット(10名5組)

本施策は、X公式アカウントをフォロー後、指定ハッシュタグ「#シャウエッセンメニューコンテスト」と、希望する応募部門「#A賞」「#B賞」のどちらかを付け、商品パッケージと一緒に撮影したシャウエッセンアレンジメニューの写真を投稿すると応募が完了します。

 

アレンジメニューの写真だけでなく、「パッケージと一緒に」という撮影条件の指定により、競合他社の商品を使った応募の抑止が可能となり、確実に売上向上を図ることができます。また、指定ハッシュタグから検索した際には、「シャウエッセン」であることが一目で伝わり、ブランドの自然な露出が期待できます。

 

景品設計もキャンペーンならではの工夫をしており、A賞の「始球式」で話題化を狙い、B賞の観戦チケットでファン層を中心に囲い込みを行っております。

 

 

事例④ サンリオ|みんなのオムライス大会キャンペーン

 

応募条件 ・X公式アカウントフォロー
・指定ハッシュタグ
・写真投稿
・Webフォームに投稿URLを添付
景品情報 【ぱわるぅ賞・ねずみピヨ賞・ぱわのものたち賞・ドレスオムライス賞・ケチャップお絵描き賞】
本当にかぶれる!?特製リアルオム帽子(各1名)
【岩井賞】
Coming Soon(がおぱわるぅファンのお笑い芸人が決める特別賞)
【ちいさきものたち賞】
がおぱわるぅオムフェス記念デザインQUOカード(50名)

本施策は、SNS投稿だけで完結させず、投稿後にWebフォームで「投稿したURLを送信する」という二段階設計が特徴的です。運営側はハッシュタグの取りこぼしや同名タグ混入を防ぎ、URL単位で審査・当選連絡・二次利用の管理ができます。一方で参加者の手間が増える分、離脱のリスクは高まるため、フォーム項目を最小限にして参加障壁を下げています。

 

サイト内には、投稿例を配置して参加イメージを持ちやすくしたり、実際に投稿された写真が更新されるギャラリーを設置するなどの工夫が見られました。Xの写真投稿とWeb上の投稿ギャラリー回遊の両軸で、認知と参加を伸ばす構成になっています。

 

関連資料|【目的別に25選ご紹介】X(旧Twitter)キャンペーン事例集
関連記事|IPコラボで差をつける!キャンペーン注目事例10選&成功のポイントと注意点を徹底解説

 

4-2. 事例解説:Web

 

事例⑤ 湖池屋|君の考えたSDGs怪獣大募集 第4弾

 

応募条件 応募フォームにイラストの写真をアップロード
景品情報 【優秀賞】(4作品)
・考案したSDGs怪獣オリジナルQUOカード3万円分
・アニメシーズン6第13話にて紹介
・湖池屋スナック詰め合わせ

湖池屋は、湖池屋SDGs劇場「サスとテナ」に登場する「SDGs怪獣」のイラストを募る、Webアップロード形式の写真投稿キャンペーンを実施しておりました。

 

イラストを撮影してフォームから送るだけのシンプルな導線で、お子さまでも参加しやすい設計となっております。受賞作はアニメ本編や公式サイトで紹介されるほか、「自分が考案したイラスト」が反映されたQUOカードが当たるといった特別感が応募動機につながります。

 

作品づくりを通じて家族でSDGsに触れるきっかけを作りつつ、学びとプロモーションを両立させた施策です。

 

 

事例⑥ ヤマダイ・ダイソー|凄麺パワーアップコンテスト

 

応募条件 ・DAISOアイテム(最大3点 / 予算300円(税抜))で凄麺を“パワーアップ”
・すごめんち会員サイト登録
・選択した部門に応じて写真をアップロード
景品情報 凄麺2025年卓上カレンダー or

凄麺トレーディングカード5枚セット(グルメ部門:3名 / グッズ部門:3名)

本施策は、100円ショップDAISOで選んだアイテムを使ってヤマダイの凄麺をアレンジし、特設サイトに写真を投稿する二部門構成のコラボ企画です。

 

予算300円・最大3点というルールが参加者の工夫を引き出し、キャンペーン終了後も真似しやすいアイデアを集めることができます。また、Webアップロード形式のため、ハッシュタグの拾い漏れなどがなく、審査や二次利用がしやすい点もWeb応募の特徴です。

 

食品×日用品メイン流通という異業種コラボでも、「写真」という表現の自由が可能な応募方法を活用することで、企画の幅を広げることができます。

 

 

関連記事|企業コラボキャンペーンの成功事例14選|認知度向上・新規獲得施策とは?

 

5. 写真投稿キャンペーン実施時の注意点とポイント

 
ここまで媒体別に事例をご紹介しました。
ここからは写真投稿キャンペーンの注意点とポイントを解説します。
 
応募条件は必要最低限にし、「迷わない」設計にする
 

・テーマは短く具体的にする(例:#8種推し〇〇 / #わが家の〇〇アレンジ)
・ハッシュタグは1~2つに限定する

 
権利・不正対策を行う
 

・二次利用の範囲・期間・媒体を規約で明示し、同意チェックを必須化する
・第三者の顔・他社ロゴ・個人情報の写り込みは原則NG(未成年は保護者の同意が必要)
・盗用対策として画像検索 / Exif確認を行う
・SNSは公開アカウントのみ受付、DMで当選連絡する
・WebはSMS / メール認証+reCAPTCHAでBOT対策

 

※reCAPTCHA:Googleが提供するWebサイトのセキュリティサービスで、ユーザーが人間かbot(不正な自動プログラム)かを判別し、スパムなどの不正行為からWebサイトを守ります。お問い合わせフォームの送信画面などで表示される「私はロボットではありません」のチェックボックスや、画像選択問題を通じてユーザーの正当性を判断し、botによる不正アクセスやスパム行為を防ぎます。

 
二次利用を考慮したうえで写真を募る
 

・商品の使用シーン・イメージの表情・場所の鮮明度など詳細に指定する
・推奨比率・最小ピクセル・容量上限を記載して運用をスムーズに行う

 
 

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