【企画担当者必見】成功するキャンペーンアイデアのポイントと発想法を伝授

 
様々なキャンペーン手法、企画アイデアが広まってきているなかで「どのようなキャンペーンが最適かわからない‥」「新しいアイデアが思い浮かばない‥」とお悩みの方も多いかと存じます。この記事では、キャンペーンアイデアの発想法や導入の際に注意すべきポイントなど、企画の際に役立つ情報をお伝えいたします。
 

 

 

 
 

キャンペーンアイデアの基本要素

 

キャンペーンの施策内容を考える際には、基本的な要素を押さえておくことが重要です。以下の要素をキャンペーンの土台として考えることでアイデアを構築しやすくなります。

 

①目的の明示化

 

キャンペーンを行う際の最も重要なステップは、「目的を明確にすること」です。目的がはっきりしないと、どのようなアイデアが適しているのかを判断することができません。「新商品の認知度を高めたいのか」「既存顧客のロイヤルティを強化したいのか」あるいは「売上を直接増加させたいのか」など、目的によって考えるアイデアの方向性と幅が大きく異なります。

 

②ターゲットの設定

 

①に付随してターゲット層を明確にすることも重要なステップです。年齢、性別などの基本設定はもちろん、具体化するために、年収、ライフスタイル、家族構成、趣味嗜好、特技、価値観、購買行動など、あらゆる属性を検討し、架空の典型的な顧客像(=ペルソナ)を作成しましょう。どんなに優れたアイデアでも、ターゲットに刺さらなければ売上には繋がりません。

 

アイデア出しの流れ

 

目的とターゲットを把握したら実際にアイデア出しに移ります。

 

①コンセプトプランの設定

 

企画の中心となるコンセプトを設定しましょう。例えば、「エコバッグを通じてエコライフを楽しむ」というメッセージを発信することを目的とした場合、ターゲット層の心に響くものである必要があります。「環境意識の高い20代女性に共感を得られるようなストーリー」「エコバッグが当たり前になった主婦層へのお得な活用方法の提供」などのコンセプトをもとに方向性を決めましょう。

 

②施策アイディアとプラン

 

コンセプトとターゲットを紐づけ、方向性を決めたら具体的な施策案を考えます。下記はあくまでも一例ですが、「ストーリー性」や「お得な活用」という方向性であることがわかります。

具体的な施策案(例)

・ユーザー参加型のエコバッグデザインコンテスト
Instagramでエコバッグのデザインを募集し、優秀作品を商品化。参加者には試供品を提供し、SNSでシェアしてもらう。エンゲージメントの向上によるブランド認知やフォロワー数の増加をはじめ、消費者との繋がりを生む顧客ロイヤルティの向上などの副次的効果も見込める。
 
・複数回利用のマイレージ施策
店頭にてQRコードを読み取る、エコバッグにバーコードを付けるなどポイント化できる仕組みを構築し、利用回数に応じてお得なクーポンや商品券がプレゼントされる施策。エコバッグの利用促進はもちろん、お得と感じる楽しさからエコライフに繋がる。

 

③シュミレーション

 

アイデアが定まったらスケジュールと予算をシュミレーションしましょう。

スケジュール(例:3ヶ月)

1ヶ月目:認知拡大広告の実施、インフルエンサーとの契約 
2ヶ月目:エコバッグデザインコンテストの告知、参加者募集 
3ヶ月目:コンテスト結果発表、商品化されたデザインの販売開始

予算(例)

広告費:150,000円 
景品費:50,000円(エコバッグ、関連商品) 
インフルエンサー報酬:100,000円 
その他経費:50,000円(イベント開催費など)

 

全体の流れ、やるべきことの洗い出し、合計でおよそどれくらいの費用が発生するかなどあらかじめシュミレーションしておくべき要点はたくさんあります。

 
 

キャンペーンアイデアの発想法

 

キャンペーンのアイデアを出す際に使える4つのポイントをご紹介いたします。

 

①フレームワークを活用する

 

アイデア出しには、フレームワークを活用することが効果的です。

 

SCAMPER法
「代用する」「組み合わせる」「応用する」「修正する」「転用する」「削ぎ落とす」「再編成する」という7つの視点から再考し、発想を得る方法です。全てに共通していえることは、「基盤となるものを軸としてオリジナリティを出すこと」であり、キャンペーン企画においては、ブレインストーミング(=ブレスト)によるチームメンバーのアイデアや競合他社の成功事例など、基盤となるものにプラスして何が必要かを考えることでスムーズに進めることができます。

 

画像引用元:君もアイデアマンに!ブレスト&発想の技術 – 碧南市

 

マインドマップ
中心となるテーマを基に、関連するアイデアやキーワードを枝状に広げていく方法で、思考の幅を広げながらアイデアを出すのに役立ちます。

 

②カスタマージャーニーを活用する

 

カスタマージャーニーとは、「顧客が商品・ブランド・サービスと出会い、そこから購入・契約に至るまでの道筋」のことで、主に下記5つに分けられます。

 

各フェーズのポイント

〇認知
ブランド・商品を広めるための施策を考えます。代表的な応募手法として「フォロー&リポスト」などのSNSを用いた広範囲な認知拡散が挙げられます。
 
〇興味関心
潜在顧客の興味を引くために、魅力的なコンテンツを作成しましょう。ビジュアルやストーリー性のある投稿応募の手法が効果的であり、代表的な例としてInstagramを活用した写真投稿キャンペーンなどが挙げられます。
 
〇比較検討
商品を実際に試してもらい、商品そのものの魅力を訴求する施策を考えましょう。実施されるケースとして、「新商品発売時」や「商品購買率の低い商品」の販売促進手法として展開されるケースが多いです。
 
〇購入
購買を促し売上に直結させるための施策です。基本的にはキャンペーン応募にあたって商品の購買を伴うクローズドキャンペーンを主な手法とした、「複数購入」や「再来店」を促す施策が挙げられます。
 
〇ファン化
一度ご購入いただいたお客様のリピーター化やファン化を促すための施策です。「フォロワー限定のイベントや特典」を提供することで、顧客ロイヤルティを高め、消費者との関係性構築を目指します。

 

明確にした目的がどのフェーズに当てはまるのか、あるいは考えたアイデアはどのフェーズで最適かなど、目的とアイデアが結びつくかの確認ができる方法ともいえるでしょう。

 

③世代ごとの特徴を掴む

 

消費者が「行く場所」「買うもの」「購入するにあたって利用するもの(EC・店頭)」「購買行動の特徴」「重要としている価値観」など、世代ごとの傾向や調査結果など、エビデンスをもとに可視化することでアイデアを生み出すことも有効的です。

 

世代ごとの特徴(例)

〇若年層・Z世代
TikTokをよく見る・タイパを重視している・SNS利用率が高い・あまりお金はかけたくない
 
〇主婦層
仕事終わりの夕方17時頃にスーパーに行く・デリッシュキッチンをよく見る・子供のためになるものを優先とする・自分へのご褒美もたまには欲しい
 
〇中高年層
GoogleやYahooをよく見る・LINEの利用率が圧倒的に高い・富裕層が多い

 

前述した通り、キャンペーンアイデアを出すにおいてターゲットの設定は土台となる部分ですが、ターゲットを深く知ることで関連性の高いワードやアイデアを得ることにも繋がります。

 

 

④トレンドを追う

 

最新のキャンペーントレンドを把握することも重要です。そのうえで下記のポイントを意識しながら情報収集することで、単純にアイデアを得るだけでなく、より成功に近いアイデアを生み出すことができます。

 

意識するべきポイント

〇同じ目的や目標を設定しているキャンペーンにはどのような特徴があるのか
〇どのような応募手法・媒体を選定しているのか
〇直近、企画のメインコンテンツとして多いものはなにか
〇最近トレンドのキーワードは何か(SDGs …etc)

 

0ベースでアイデア出しすることも斬新さや新鮮さがあり魅力的ですが、実現性のシュミレーションに時間がかかります。すでにある企画やアイデアにトレンドやオリジナリティを足していくことを意識することで新しいアイデアが生まれやすくなります。

 

事例の分析からアイデアを出す

 

キッコーマン×ダイエー|野菜をおいしく食べようキャンペーン

応募媒体 LINE・ハガキ
応募条件 対象商品購入&レシート送付
景品 ダイエー商品券1,000円分
キッコーマンとダイエーが共同企画で実施したLINEとハガキの2媒体で応募できる流通タイアップキャンペーンです。対象流通店舗にて、対象商品を含む500円以上の購入レシートを応募ハガキへ貼付、またはキッコーマンLINE公式アカウントを友だち登録後、購入レシートを応募フォームにアップロードすると応募が完了します。また、あわせて野菜を購入して応募すると当選確率が5倍になります。

 

本施策から読み取れること

①流通企業との共同企画である 
⇒流通店舗への店頭来店促進 
⇒メーカーの商品棚の確保・流通企業との関係性構築
 
②LINEとハガキの2媒体で応募可能 
⇒LINEはどの世代においてもアクティブユーザー数が多く利用率が高い 
⇒流通店舗の利用者を加味して中高年代も応募しやすい環境を整える
 
③LINE公式アカウントの友だち登録 
⇒商品やキャンペーン情報の配信による顧客ロイヤルティの向上
 
④野菜の購入で当選確率
⇒食品廃棄問題やSDGsなどトレンドを抑えた訴求でブランドイメージアップ

 

上記からカスタマージャーニーに当てはめてみると「購入」に位置することが考えられます。また、SDGsと直接の記載がない事例ですが、「なぜ野菜を購入としたのか」という点を深堀した際にトレンド性の高いものであることがわかります。
 
このように検討している施策や目的を事例に当てはめることで様々なアイデアを抽出することができ、前述したフレームワークを活用して幅を広げることで成功事例に基づいたアイデアを出すことができます。

 
 

アイデア出しの際の注意点

 

ここまでアイデア出しのポイントについてお伝えしましたが注意点もございます。

 

①全く繋がりのない内容になっていないか

 

企画する上で「対象商品」「景品案」「コンセプト」「応募手法」など考えるべき項目は複数ありますが、総じて一貫性があることが重要になります。アニメや芸能人など影響力の高いコラボキャンペーンであれば認知拡大を1番の目的としているため、繋がりがなくても問題はありません。しかし、購買促進やファン化を狙うのであれば「どれだけ消費者の共感を生み出せるか」がポイントとなります。
 
共通点が多ければ多いほど親和性が高まり、施策を通して何を伝えたいのかが消費者に伝わりやすくなるため、消費者の興味を誘いやすくなります。下記、一貫性のあるアイデア出しの一例です。

アイデア出しの例

〇商品名やブランド名、周年記念などをフックに同じキーワードを繰り返す 
〇夏キャンプをコンセプトに「応募方法はキャンプしている様子を投稿」「景品はオリジナルキャンプグッズ」にする

 

②情報収集できているか

 

キャンペーンアイデアを出す際に必要な情報収集は主に下記が挙げられます。

 

「競合他社が何をしているのか把握していない」 
「クライアントがこれまでどんなキャンペーンをしてきたか把握していない」 
「トレンドを抑えられていない」

 

中でもクライアントが過去実施したキャンペーンの深堀は重要な要素といえるでしょう。アイデア出しの先には企画書作成、提案、受注という流れがあるかと思いますが、最終的にどれだけ良いアイデアであっても企業のスタイルや雰囲気に合わない施策は好まれずに流れてしまうというリスクも考えられます。 
事例をもとにどのようなアイデアが好まれやすいのかを把握し、クライアントに合わせたアイデアだしも意識する必要があります。


 

弊社オリジナルのキャンペーンデータベース「CAM-SAKU」は、10万件以上のキャンペーンデータが収録されている日本最大級のキャンペーン検索ツールです。
「メーカー・流通名」「応募媒体」「応募条件」など項目をセグメントして検索できるため、検討している施策の特徴や傾向を掴みやすく、アイデア出しの際にご活用いただけます。

キャンペーンを検索する

 

③実現可能性をシミュレーションしているか

 

②に付随して、例えアイデアが斬新であっても、実行可能なものであれば意味がありません。予算、時間、リソースなど複数の観点からシミュレーションを行い、問題なく実施できるかを考える必要があります。

 
 

パルディアのキャンペーン事務局

 

パルディアはキャンペーン事務局運営累計10,000件以上の実績を持つ企業です。記事内で取り上げた作業はもちろん、キャンペーン実施に関連する工程は全て対応可能でございます。

 

 

お客様の声

 

弊社で対応させて頂いたお客様からは、下記のようなお声を頂いております。

 

大手食品メーカーキャンペーンご担当者 K様
きちんと信頼できる会社かどうかは一番重要視する部分で、進める中で対応がおろそかになるだとかそういうのは避けたかったので、その点御社にはとても感謝をしています。スピーディーかつ丁寧に対応していただいてるので、とても信頼させてもらっています。

 

大手医薬品メーカー キャンペーンご担当者 T様
キャンペーンに関する業務を全てお任せできたので、抱えていた課題の解決ができました。フォローアップもしっかりとしてくれたと思います。

 

■大手印刷会社 キャンペーンご担当者 I様
業務としてご対応いただける範囲がかなり広い点と、御社から自主的に改善のご提案をしていただける点、また御社にお願いすればキャンペーン事務局運営に関連する大体のことは進めていただけるという点を魅力的に感じました。あと、キャンペーン事務局運営業務はどうしても関連する法律などの専門知識が必要になってくるので、その部分をしっかりサポートしていただけるという点も大変助かっていますね。

 

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パルディアに企画を依頼するメリット

 

〇キャンペーン会社のノウハウを活かした企画力 
〇課題に対する的確な企画提案 / 面白さ / 企画提案数 
〇専門的な視点(SNS / プランニング / 広告)から提案可能 
〇豊富な事務局実績による幅広い業界で対応可能

 

まとめ

 

キャンペーンアイデアを出す際の流れや発想法、注意点を解説いたしました。
斬新なアイデア、面白いアイデアは競合他社との差別化を図ることができるため、もちろん重要です。しかし、アイデア出しの前提として「目的とズレがないか」「クライアントの課題解決に繋がるか」「実現可能か」など考えるべき要素は複数あります。
 
本記事を参考に、キャンペーン企画のアイデア出しの作成機会がある方はぜひご活用ください!また、キャンペーンに関するお悩みをお持ちでしたら是非パルディアへお気軽にご相談ください!

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