いかに魅力的な景品を選定できるかがキャンペーンの応募にも影響します。
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~こんなキャンペーンには応募したくない?~ /
1 .キャンペーン景品ランキング
※このデータはキャンペーンデータベース「CAM-SAKU」から抽出したものになります。
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このランキングからわかることは、景品の採用件数として圧倒的なのが「金券/現金・地金」であるという点です。具体例は後ほど解説しますが、この中には流通商品券も含まれています。
また続く2位3位は食品及び飲料となっています。これには自社製品や自社製品の詰め合わせも多く含まれています。
過去のキャンペーン応募数の傾向を見ても、「何にでも利用できる」金券類や現金、「既に購入している商品(気に入っている商品)がもらえる」自社製品は応募数が伸びやすいと言えます。
自社製品以外の食品・飲料も景品採用として多く存在しますが、その理由としては2つ考えられます。1つ目は消え物であること。すぐに食べたり飲んだりしてしまうものはインテリア性などを考慮する必要もなく、万人受けしやすいと言えます。2つ目は低単価であること。景品1つあたりの単価を抑えることができるので、その分当選人数を多めに設定することができます。当選人数が多ければ「応募すれば当たるかもしれない」という消費者心理をくすぐり、応募数を伸ばすことが可能です。
かといって高額になる家電類が不人気かというと、そういうわけでもありません。家電類も景品ランキングとしては上位に位置します。誰もが欲しいと思っているような人気メーカーの話題の家電であれば、「価格的に自分で買うのは難しいけれど、キャンペーンで当たるならラッキーだな」と消費者にとって魅力的に映るでしょう。キャンペーンに華を添える意味合いで、当選人数は少ないながらも人気家電を景品の選択肢の1つとして入れるというようなやり方もあります。
逆に、キャンペーン景品ランキングでは6位ながらも応募が伸びにくいのは「ファッション・高級ブランド・貴金属品」です。この中に含まれる多くはオリジナルのTシャツ類ですが、身に着けるものをプレゼントするのは非常にセンスが問われます。かっこいい・かわいいと誰もが感じられるデザインのものを採用するか、有名ブランドとのコラボレーションで制作するなどが考えられますが、人によって適切なサイズなども異なる中でどのように当選を決め、景品準備をするかの段取りも難しいところです。
景品の採用傾向としてはランキングの通りですが、実際何を景品に選んだらよいのかはキャンペーンの実施目的や景品の位置づけ(応募数を伸ばしたいのか・商品のベネフィットを伝える補強としたいのか…)によって異なります。キャンペーン企画全体に関わる部分にもなりますので、詳しくは「プレゼントキャンペーン企画はどう組み立てる?企画立案の手順とポイント解説」の記事を参照ください。また、企画に必要な手順を7つのステップでまとめたマニュアルもご用意しておりますのでご覧ください。
2.キャンペーン人気景品例
金券/現金・地金(ランキング1位)
長年不動のランキング1位である「金券/現金・地金」類について、細かく内容を見ていくと、大きく分けて①現金 ②金券 ③ポイント系デジタルギフト ④金貨などの純金製商品に分けられます。現金についてはオープンキャンペーンなどで分かりやすく豪華な景品として≪現金100万円≫プレゼントのような企画の他、キャッシュバックキャンペーンでも多く採用されています。
最も分かりやすく価値が伝わる他、使用用途も広く誰にでもうれしい景品として現金は人気があります。一方で特に応募者全員にキャッシュバックなどのパターンではトラブルが起きやすくもあるので、口座振り込みなど入金の記録が残るような方法を取る必要があります。
景品採用件数が多く、入手も手軽で人気なのが金券類です。≪JCBギフトカード≫などの用途の広い金券の他、≪流通商品券≫や≪図書カード≫、≪JTB旅行券≫のような特定店舗や商品のみで利用可能な金券もあります。用途の広い金券であれば応募も集めやすいのですが、利用場所や商品を絞った金券は「そのお店を再利用してほしい(店舗送客)」「キャンペーンのテーマを景品で補強したい(世界観作り)」などの意図で採用されることが多くあります。子ども向け商品のキャンペーンなどは子どもに還元したいという意図で≪こども商品券≫を採用する例もあります。
また、金券にオリジナル要素を足せる商品もあります。その中でももっとも代表的なのが≪QUOカード≫で、オリジナル印刷をすることで手軽にオリジナル景品を作成できるということで人気が高い景品です。
タレントやキャラクターのデザインの他、自社商品のロゴなどを使ったものなど様々なものがあります。小額から設定可能なため、当選人数を多く出したい場合にWチャンスとしてオリジナルQUOカードを設定するパターンも多く見られます。
近年景品採用件数がグッと伸びてきているのが、ポイント系デジタルギフトです。何かの商品・サービスと交換できるようなタイプのデジタルギフトも増えてきていますが、キャンペーンにおいて採用されているのは自由に用途が決められるポイントをプレゼントするタイプのものです。よく見られるのが≪LINEポイント≫や≪amazonギフト券≫≪楽天ポイント≫≪PayPayボーナス≫などです。
現金に準ずるものとして利用用途が広い上に、WEBやSNS系キャンペーンでは手軽にオンラインで景品プレゼントが可能で送料が抑えられるという利点もあります。特にamazonギフト券は景品購入額や審査などの面でもハードルが低く、少数当選でも比較的採用しやすいのが特徴です。
利用最少額や利用可能期間の設定などはサービスによって異なっているので、計画中のキャンペーン企画で採用できるかどうかはきちんとチェックしておきましょう。
またスマホ決済サービスが増えてきたことで、どのサービスを利用している人もうれしいギフトとして採用が増えてきているのが≪えらべるPay≫のような、受け取ったポイントを自分の好きなサービスのポイントに変換できるサービスです。
これはぱっと見で、どのような景品なのか分かりにくいというデメリットがある一方、もらった側からすると普段自分の利用している決済サービスで利用できるという使い勝手の良さがあります。
このようなタイプのサービスも変換可能なサービスや、ポイントレート、利用時の登録必要有無など条件が様々ありますので、よく比較検討して採用するのをおすすめいたします。
そしてポイント系デジタルギフトは少し味気ない…という場合の採用に増えてきているのが≪QUOカードPay≫です。
QUOカードの特徴とポイント系デジタルギフトの良いとこ取りで、オンライン上で贈ることができる利便性と、デザインを自由に変更できるオリジナル性を持っています。やや利用可能店舗が少ないのですが、それも続々と増えているようで、今後人気の高まる景品だと言えます。
このカテゴリの中で一番採用件数として少ないのが「金貨などの純金製商品」です。「金の〇〇プレゼント」のような形で、周年記念のキャンペーンやオープンキャンペーンの目玉商品として使われることが多いように思います。
金の延べ棒のようなタイプの既製品をプレゼントすることもありますが、オリジナルで金貨や純金の置物を作ることなどもあります。純金製のオリジナル品の場合は、話題性を狙ったようなものもあります。
「こんなにお金をかけてこんなものを作ってしまうの?」というインパクトが出せるので、Twitterなどのキャンペーンとの相性も良いかもしれません。
食品(ランキング2位)
金券/現金・地金についで、人気のある食品について詳しく見ていきます。自社製品や自社製品の詰め合わせが大半を占める中、それ以外の景品の特徴としては2点あります。
1つ目は「キャンペーンの対象商品と相性が良いもの」ということです。
こちらのキャンペーンは、家電メーカーのパナソニックの、ホームベーカリー対象商品としたキャンペーンです。応募者全員にパンミックスをプレゼントしています。消費者としてはホームベーカリーを買ってすぐにパン作りの材料をもらえるという嬉しいキャンペーンとなっています。
また、こちらは米菓メーカーである亀田製菓のキャンペーンで、各産地のお米を景品としています。「亀田製菓→おせんべい→お米」と連想しやすく、生産者応援という意味合いも消費者に伝わりやすいキャンペーンとなっております。お米は言うまでもなく家庭での消費量も多い商品で、必需品といって過言ではありません。景品としても人気が高く、お米を景品としたキャンペーンはたくさんあります。お米の美味しさについてアピールするためにも、有名ブランド米を採用するのがおすすめです。
2つ目の特徴は「オリジナルの食品類」です。中でもオリジナルのケーキを作り景品とするケースが多くあります。
食品系は小ロットであればオリジナル景品を用意しやすく、またケーキについては、クリスマスに関わりが薄いメーカーであっても、オリジナルケーキを景品とすることでプロモーションに結びつけやすい点などが採用される理由になっているかと思われます。クリスマス時期のキャンペーンではオリジナルケーキをプレゼントとする企画が一気に増えますが、このようなイベント系の景品の場合は当日までに確実に配送できるようにキャンペーン事務局のスケジュールを調整する必要があるので要注意です。
また、詳しく分解するとオリジナルの方向性は①キャンペーン訴求商品とコラボしたようなもの、②商品と関係なくデザイン・フレーバーなどのみを変更したものの2種類があります。①のほうが景品として用意するハードルは高いです。
家電・AV・コンピューター及び周辺機器・ソフトウェア(ランキング4位)
家電製品は景品として根強い人気があります。特に人気がある景品の一例としては、「バルミューダ」のバルミューダ・ザ・トースター、「BRUNO」のコンパクトホットプレート、「タニタ」の体組成計、「SONY」のワイヤレスポータブルスピーカーなどが挙げられます。加えて、美容系家電やロボット掃除機なども女性向けキャンペーンでは根強い人気があります。
一方で、全く無名のメーカーの商品は人気が出にくい傾向があります。景品を誰にも欲しいと思ってもらうために、人気メーカーの人気商品や、「あると嬉しいが自分で買うにはちょっと値が張るぜいたく品」を使用すると良いでしょう。
また、家電製品はキャンペーン対象商品のカテゴリを問わず景品として採用されていますが、キャンペーンのテーマに沿っているものも多いです。例えば、「健康テーマにする飲料メーカーのキャンペーンでタニタの体組成計」を景品にしたり、「朝食をテーマにする食品メーカーのキャンペーンでバルミューダ・ザ・トースター」を景品にしたりするといったことが挙げられます。
食器・調理器具(ランキング5位)
食器・調理器具については、ランキング2位の食品と同じく、「キャンペーンの対象商品と相性が良いもの」と「オリジナル商品」という景品の特徴が挙げられます。
こちらのキャンペーンでは、鍋の素などを対象商品にして、仕切り鍋を景品としています。対象商品と景品の組み合わせにより、対象商品の具体的な使用シーンを想起させるような景品設計をしています。
こちらのトマトを原料とする製品を作っているデルモンテのキャンペーンでは、トマト型のオリジナルのマグカップを景品としています。見た目もとてもかわいく、デルモンテ商品のファンの応募意欲をそそる景品となっています。その他オリジナルの皿やグラスなどをプレゼントするキャンペーンがたくさんあります。完全オリジナル品の場合は制作ロットの関係上、当選人数も多くなりますので景品の発送費も含めた全体予算と相談しながらの景品採用となります。
選べるカタログギフト(ランキング10位)
当選者が自分でほしいものを選ぶことができるカタログギフトも、根強い人気がある景品です。カタログギフトは大きく下記の5種類に分けられます。
①食品から雑貨まで幅広く掲載している「総合型」
②グルメ・電化製品・ベビー用品など1つの分野に絞って掲載している「特化型」
③各社百貨店が発行している「百貨店型」
④カフェチケットやエステチケット、アクティビティの体験を掲載している「体験型」
⑤dancyuなどグルメ雑誌が発行する「雑誌型」
キャンペーンでの景品として定番なのは①総合型や②特化型のグルメカタログですが、最近では④体験型や、⑤雑誌型も増えてきました。一方で、「シニア層をターゲットとしているキャンペーンでは③百貨店型」を利用したり、「野菜をテーマにするキャンペーンで、②特化型の野菜カタログ」を利用したりするなどの傾向が見受けられます。ターゲットやテーマに沿って選択すると良いでしょう。
①総合型
②特化型
③百貨店型
④体験型
⑤雑誌型
デジタルギフトカタログの利用も増えてきたことも最近の特徴です。
デジタルにすることで送料を抑えることができるというメリットがありますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
また、景品選びの際には景品表示法を理解し注意することが必要です。
景品表示法について知りたい方は下記の資料をご確認ください。
3.面白い景品例
同じく森永製菓の事例で、SNSで話題になっていたのが焼きチョコのBAKEのキャンペーンで登場した「BAKE専用ひと粒窯」です。商品1粒がギリギリ入るサイズの窯で、「少し焼いてあげることでよりおいしくなる」というメッセージが上手に伝わってきます。ほぼその商品にしか使うことのできない「専用」感が良いインパクトになっています。
同様に食べ方訴求を面白く伝えているのが雪印メグミルクで実施していた「“焼きロッピー”メーカー合計1,000名様に抽選で当たる! 焼きロッピーメーカープレゼント!」キャンペーンです。6Pチーズがぴったり入る専用の機械でこんがりチーズを焼くことができます。デザインもパッケージを模していて可愛らしい仕上がりになっています。こちらも好評を博したようで同じ景品でのキャンペーンをリピート実施しています。
定番品で話題作りを行いたい場合や、新しい食べ方の訴求を行う場合には完全オリジナル制作の景品を上手に使うことでメッセージをインパクトと共に伝えることができるかと思います。ただ、景品の制作には手間とコストがかかることや、必ずしも制作したものが面白いと受け入れられるかどうかはわからないので、ある種の博打ではあります。こういった景品の場合には、応募ハードルの低いオープンキャンペーンで、かつ大量当選やWチャンスで他の景品と組み合わせるなどの工夫をする必要があるでしょう。
4.景品選びのポイント
2:有名メーカーなどの誰でも知っているもの
3:食べ物などのすぐに消費できるもの
4:自分で買うには高いちょっとしたぜいたく品
⇒ポイント:送料・景品額
・配送コストを抑えるためにデジタルギフトまたはサイズの小さい景品を選定する
・小額から可能な金券類を採用する
〇通常と同じものではつまらないが応募を集めたい
⇒ポイント:オリジナル制作・梱包
・人気商品への名入れなどのアレンジでオリジナル性を出す
・オリジナルデザイン可能な金券類を活用する
・商品の特性をうまくつかんだオリジナル景品を制作する
・食品類などで人気メーカーと組んでオリジナル品を作る
・商品詰め合わせを入れる箱自体に工夫をしてプレミア感を出す(〇〇缶など)
〇商品・サービスの世界観を押し出したいが、大失敗はしたくない
⇒ポイント:セット組・複数コース設定
・いくつかの商品をテーマで組み合わせて独自のセットにする
・世界観を押し出す景品と応募を集める景品の2コース作る
〇とにかく応募を集めたい
⇒ポイント:定番人気商品・企画見直し
・奇をてらわず、定番の金券類などを採用する
・そもそもキャンペーン企画として参加しやすい建付けかチェックする
まとめ
中々条件に一致するものがなく、キャンペーン景品選びに迷った場合は、他のキャンペーンで採用されている景品を、チェックするのも一つの手です。
CAM-SAKUでは様々な過去キャンペーンのデータを集めておりますので、ぜひチェックしてみてください。
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