キャンペーンで狙った効果をきちんと出すためには、企画段階でいかに課題を整理し、目的に応じたツールや手法の選定ができるかが重要になります。
この記事では、キャンペーンの企画から実施までを成功させる具体的な方法 を、事例を交えながらわかりやすく解説します。
目次
SETP1. キャンペーン実施目的の整理と種別決定
また、ここでのポイントは目的をできるだけ具体化し、最も重視するものが何かも整理しておくことです。例えば大きく認知拡大を目的とした場合でも「10-30代の若年層にとにかく新商品の存在を知ってもらうために認知を広げたい」が第一目的であれば、購買を伴わないオープンキャンペーン、なかでもSNSとしての拡散力の高いXを利用したプロモーションが有効です。一方、「30代女性をターゲットに商品のアレンジ方法を知ってもらうために認知を取りたい」という目的であれば、ビジュアルでアレンジレシピなどを訴求できるInstagramを利用したキャンペーンが向いていると言えます。
POINT
「何のためにキャンペーンを実施するのか?」目的をできるだけ具体的に設定する
事例① 大王製紙 #こどもはなんでもさわる 動画募集
事例② 十勝のむヨーグルト 腸内フローラで “ちょうだい!フローラ” キャンペーン
STEP2. 目的に合わせたツール・応募方法の選定
ツールについては一例ですが、下記のようなものがあります。特徴も含めて簡単に記載します。
〇 ハガキ・封書
デジタルに強くない方、特に高齢層をターゲットとしたキャンペーンで採用されることが多い。また応募シールやバーコードを利用したプロモーションなど購買証明の関係で採用されることもある。
〇 WEB
若年層から高齢層まで幅広くカバーできるツール。既存フォームシステムを活用することで比較的コストを抑えてデジタル対応することも可能。キャンペーン毎にシステム開発を行うパターンもあり、できることの自由度が高いのも特徴。
〇 X(旧Twitter)
20代男女をメイン層として、10~40代で利用されているSNS。リツイートに代表される爆発的な拡散性の高さが特徴。情報が流れるスピードが速く、時事ネタ・大喜利や選挙などの切り口に向いたツール。
〇 Instagram
20-30代女性をメイン層とした画像・動画メインのSNS。ビジュアル訴求をメインとした企画向き。拡散性は乏しいが若年層中心に情報検索ツールとして利用されているため、ハッシュタグ検索対策(InstagramSEO)でキャンペーンを行うことも。景品については、現金や金券類などは原則使用禁止。(アカウントに関連した商品の金券などは除く)
〇 LINE
幅広い層に利用されているメッセージツール。毎日利用する層も多く、アクティブ率が高く「捨てアカウント」が少ない。1to1コミュニケーションがメインになるため、レシートを送信するなどのクローズドキャンペーン利用も可能。拡散性はない。
〇 TikTok
AIレコメンド型のショート動画プラットフォーム。ビジネス利用が進み、30代男女がメイン層に。拡散性の高さから、顧客接点作りに向いている。キャンペーン利用はまだ始まったばかりで取れる手法は少ない。
応募方法も様々あります。一例を記載します。
〇 クイズまたはアンケート回答(ハガキ・WEB・LINEなど)
指定のクイズやアンケートに回答するタイプの応募方法。商品について理解の促進や、アンケートによる調査などに利用可能。サンプリングキャンペーンなどでもアンケートに回答させるパターンは多い。LINEの場合はBOT機能を使うことで謎解き企画などの設計も可能。
X(旧Twitter)アカウントをフォローの上、指定の投稿をリポストする応募方法。手軽に応募できる上に、情報の拡散もしやすく応募の伸びに期待できる。拡散性アップと話題化のために、その場で当落のわかるインスタントウィン方式のキャンペーンも人気があり。フォロワー増加施策としても多く採用される。
アカウントをフォローの上、指定ツイートに「いいね」する応募方法。拡散性は薄いものの、特にInstagramでは最も応募ハードルの低い応募方法でフォロワー増加施策として人気がある。
アカウントをフォローの上、指定ハッシュタグをつけてコメントや画像などを投稿する応募方法。X(旧Twitter)の場合は商品利用シーンのコメントや、Instagramの場合は画像コンテストなどでも利用される。建付け次第ではクローズドキャンペーンとしても実施可能。
いくつかのスポットを回って条件を満たすことで景品申し込みができる応募方法。実際にスタンプを押してハガキで景品申し込みをするパターンもあるものの、最近ではWEB上でスタンプを貯めていくタイプにシフトしている。店舗やエリア回遊などの施策で利用されることが多い。
LINE公式アカウントに友だち追加する応募方法。その場で当落が分かるので、LINEの友だち増加施策として人気。
〇 レシート応募:ハガキ・WEB・X(旧Twitter)(DM)・LINE
購買証明にレシートを貼付またはアップロードする応募方法。キャンペーン実施しやすく、クローズドキャンペーンで最も多く採用されている。レシート情報は他人には開示したくない情報のため、X(旧Twitter)の場合はタイムライン投稿ではなくDMで実施する。近年は特にLINEとハガキ併用タイプが増加している。メーカーと特定の流通が組んで実施するタイアップキャンペーンや、1つのひな形を基にして複数流通向けにアレンジしてキャンペーン同時実施する同一フォーマットキャンペーン、複数商品を買わせるビンゴキャンペーンなど企画のアレンジ幅も広い。
購買証明にバーコードを貼付する応募方法。どの商品でも実施可能な一方で、購買日の特定ができないため事前に貯めていたバーコードを利用して応募されてしまうこともある。
応募用のマークや、シリアルコード入りのシールによる応募方法。応募マークや通常のシールであればハガキに貼り、シリアルコードの場合は応募用サイトで入力する。バーコード応募で問題であった「購買日の特定」をクリアすることができる一方、工場などで商品へのシール貼り付けやマーク印字などが可能かどうか確認必須。ポイントを貯めて応募するマイレージキャンペーンや、その場で当たるインスタントウィンキャンペーンと相性が良い。
上記は一例で、同じツールでも応募方法の組み合わせや抽選方法によって解決できる課題が変わってくる場合もあります。迷ったときには他のキャンペーン事例を参照したり、キャンペーンに詳しいプロへ相談したりすることも検討しましょう。
POINT
・ツールや応募方法毎の特徴を理解した上で検討
事例① LINEでカンタン応募 ディアナチュラスタイル 鉄×マルチビタミンプレゼントキャンペーン

LINEで簡単に応募ができるキャンペーンを実施しています。ターゲット年代層が広くても対応でき、キャンペーン応募時に取得したアンケート情報を基にした配信ができます。キャンペーンをきっかけにLINEで繋がることができ、その後も情報提供を定期的に行っていくことで商品購買に繋げる企画です。
事例② おかめ納豆 九州限定キャンペーン

メイン購買層が高い商品のためハガキにバーコードを貼付して応募ができるキャンペーンを実施。日々消費してほしい商品のため4枚・7枚コースを用意し複数購入を促すマイレージキャンペーンです。オープンキャンペーンに比べ応募ハードルが高い分、現金などの応募を集めやすい景品を採用してバランスを取っています。
STEP3. キャンペーン期間と応募条件の決定
キャンペーン期間についてはツールの特性にもよります。例えば店頭でのクローズドキャンペーンであれば、キャンペーンの告知が店頭につき、それを見たお客様が商品を購入して、応募して…と考えると最低でも1か月間、できれば2か月間は実施したいところです。一方でXのキャンペーンであれば途中でだれてしまうことがないように2週間から1か月間になります。
応募条件で意識すべきところは最初に設定したキャンペーンの目的です。購買を伴うクローズドキャンペーンの場合、新規顧客獲得をメインに考えるのであれば対象商品1品購入で応募とするべきですが、既存顧客の売り上げ伸長を目指しているのであれば複数個買いで応募できるコースの設定、ブランドスイッチ防止を目的にしているのであればマイレージキャンペーンという形で30個購入などの応募条件も考えられます。対象商品についても新商品の売り上げを伸ばすことで棚落ち防止や登場感を出すのか、商品全般の売り上げを伸ばすのかで設計が変わってきます。
POINT
・クローズドキャンペーンは店頭展開も考慮しながら期間設定
・応募条件の設定では、再度キャンペーンの目的に立ち返って検討
STEP4. キャンペーン目標の設定
ここで具体的な数値を設定しておくことでキャンペーン終了後の振り返りで企画の成否が判断できます。同時に、数値が測定できるようにキャンペーン企画の中で設計していくことも重要です。基本的には目標数値はキャンペーン目的として設定したことが達成できているか効果検証の材料になりますが、他にも効果検証したいことがあるのであればこの段階で整理しておきます。
取りたい数値によって設計を変えなくてはならない部分もあるため、キャンペーンが始まってしまってから「これの数値も知りたかったのに、抜けていた!」ということにならないためにも必要です。
POINT
・過去事例などを参考にしながら数値設定を行う
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STEP5. 景品選定とキャンペーンタイトルの作成
キャンペーン企画で失敗しがちな例として、大枠がきまらないまま景品やタイトルを決めてしまうということがあります。「このキャンペーンで何を達成したかったのか分からないまま実施してしまった」となるとキャンペーンのために投資した準備時間やコストなどが無駄になってしまいます。きちんと段階を踏んで大詰めの段階になってから景品やタイトルを決めるようにしましょう。
一つ目の「訴求したい内容を押さえた景品」は、訴求したい商品・サービスの特徴を全面に押し出したキャンペーンにしたいのであれば景品もその特性に合ったものを用意するべきです。新米のキャンペーンであれば、よりおいしくお米を楽しむことができるグッズとしての高級炊飯器や、ご飯のお供になる明太子や梅干しなどのセットも面白いかもしれません。
この場合の考え方のパターンとしては下記のようなものが考えられます。
〇商品やサービスと一緒に使うことができる景品
〇周年記念など、伝えたい数字と関連性を持たせることができる景品
〇商品パッケージ・ロゴ・キャラクターを訴求できるオリジナル景品 …など
〇自社商品の詰め合わせ
〇食品系カタログギフトなどの消え物かつ選べる幅のあるもの
〇人気があるが少し高価で手の出しにくい家電
〇見た目が華やかで何であるかわかりやすい景品 …など
景品選定の切り口を2つご紹介しましたが、どちらか一方のみでキャンペーンを実施することは少ないです。実際の企画では、1コースは訴求を意識した景品選びをして、もう1コースは応募数確保で金券、Wチャンスで商品詰め合わせなど、様々に組み合わせて企画します。
最低限押さえておきたい景品限度額に関する基本的な決まりは下記の通りです。
〇一般懸賞
商品・サービスの利用者に対し、くじ等の偶然性、特定行為の優劣等によって景品類を提供することを「懸賞」といい、共同懸賞以外のものを「一般懸賞」と呼びます。キャンペーンにおいて分かりやすく説明するなら、購買を伴う抽選のクローズドキャンペーンのことを指します。
・景品総額:懸賞に係る売上予定総額の2%
・景品最高額:懸賞による取引価額×20倍 ※上限10万円
商店街やショッピングモールなどで実施するような複数の事業者が参加して行う懸賞は、「共同懸賞」の分類になります。
・景品総額:懸賞に係る売上予定総額の3%
・景品最高額:取引価格にかかわらず30万円
商品・サービスの利用者や来店者に対してもれなく提供する景品のことです。商品・サービスの購入の申し込み順又は来店の先着順で何かをプレゼントする場合も「総付景品」になります。
・景品総額:規定なし
・景品最高額:取引価額の10分の2 ※取引価額が1,000円未満の場合は200円
新聞、テレビ、雑誌、WEB等で企画内容を広く告知し、商品・サービスの購入や来店を条件とせず、ハガキやWEBフォーム・SNS等で申し込むことができ、抽選で金品等が提供される企画はオープン懸賞(オープンキャンペーン)と呼びます。これは景品規制の適用対象外となるので上限などが決まっていません。
・景品総額:上限なし
・景品最高額:上限なし
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オープン懸賞では景品上限額が決まっていませんが、逆に言えば数あるオープンキャンペーンの中で話題性がある企画にするにはインパクトが重要になってきます。
当選人数についてどのくらいの人数が適切かよくご質問を頂きますが、予算と景表法の上限が許すのであればできるだけ当選人数は多くしましょう。当選人数が多ければ消費者の「当たるかもしれない」という心理をくすぐることができます。例えば10万円の商品券1名に当たる企画よりも、1,000円の商品券が100名に当たる企画のほうが当たりやすそうに感じられます。あまりに景品額を落として魅力が失われてしまうのは良くありませんが、当選人数を多く出せるかどうかはキャンペーンの応募にも関わります。
もちろん、オープンキャンペーンで宇宙旅行のような夢のある景品を用意できるという場合は別ですが、基本的には当選人数は3桁以上出せるように調整しましょう。どうしても高額景品を採用したいが予算が限られる場合、少額の景品コースも用意し当選人数を確保することをお勧めします。また、景品の候補を選定したら現在企画しているキャンペーンでその景品が使用可能かの許諾確認も忘れず行いましょう。
最後にキャンペーンタイトルを設定します。タイトルを考えるときには、一目見た時にその企画が魅力的に伝わるかが重要です。「最初に設定した目的に沿ったものは何か」「このキャンペーンの消費者にとってのベネフィットは何か」を意識して検討します。例えば、商品の特徴について知ってもらいたい企画であればタイトルにもその特徴を組み込み、購買のきっかけとしてキャンペーンの魅力を伝えるのであれば、合計〇〇名様に当たる・総額〇円分当たる、のような応募したくなる言葉を入れます。凝ったタイトルにするのももちろん良いのですが、注意したい点は本当にそれが消費者にとって伝わりやすいか?です。景品ビジュアルと共にキャンペーンについて一番目につくところだからこそ、詳細まで興味を持ってもらえるようにわかりやすく魅力的なタイトルをつけましょう。
さらにキャンペーン投稿作成時にはステマ規制に気を付けましょう。
ステルスマーケティングとはインターネット上などで広告であることを明らかにせずクチコミや感想を装って宣伝することを指します。2023年10月から、事業者が第三者を装って商品を宣伝したり、第三者に宣伝やPR 、クチコミ投稿を指示したりした場合広告表示が必須となり、たとえ金銭授受が発生していなくても法規制の対象となる場合があると規制されております。
キャンペーンに関しても例外ではございません。
ハッシュタグをけて商品の感想を投稿してもらう手法は、強制投稿のためステマ規制の対象になります。
つまり、今まで実施していた「○○」を付けて応募の「○○」に入れるワードに制限がかかるということです。詳細は下記記事をご覧ください。
POINT
・景表法の景品規制を理解した上で選定
・タイトルは一目でキャンペーンの魅力や訴求ポイントが伝わるシンプルなものを
事例① お~いお茶 茶畑から本物のおいしさ大冒険 ご招待キャンペーン
茶畑から商品にこだわりをもって製造していることを伝えるためのキャンペーン。メッセージ性を重視して茶畑やお茶にまつわる体験に景品を絞って実施しています。当選人数を増やす目的でQUOカード5,720名のプレゼントもあるものの、サイト上では大きく訴求は行っていません。
事例② プッチンプリン国民投票キャンペーン
定番商品の話題化のために実施。Xで盛り上がりやすい投票形式のリポストキャンペーンの建付けにした上で、抽選でもらえるプレゼントも企画に合わせた純金製のツマミとツッコミどころのあるものにしています。Xのオープンキャンペーンでの受けやすさを念頭に置いた企画だと言えます。
STEP6. 告知方法の決定
SNSで実施するオープンキャンペーンでいえば、最も効果的なのはキャンペーンを実施するSNS上での広告を打つことです。XキャンペーンであればX広告、InstagramキャンペーンであればInstagram広告を行います。一部例外はありますが、「XキャンペーンなのにLINEで告知を行う」などは効果が出にくいので、実施するにしても効果検証のために小額から様子をみて実施するのがお勧めです。
店頭キャンペーンでいえば最も効果が高いと言われているのが商品パッケージで告知をするパターンで、パッケージ自体に直接告知を入れることも、告知シール・ネックリンガーなどを使うこともあります。それが難しい場合は応募ハガキ・応募リーフレット・告知popなどの店頭販促物を利用します。パッケージ告知ができない場合、ハガキ応募のないキャンペーンであっても必ずキャンペーンについて記載されたリーフレットなどを準備しましょう。
ただし、店舗の人手不足が深刻化している現状、店頭販促物が設置されにくくなっています。販促物設置のための人員を用意できない場合、設置が複雑な販促物は避け、できるだけPOPなどの種類も絞ります。店頭設置率を上げるためにディスプレイコンテストなどのインナーキャンペーンを実施する方法もありますので併せて検討を行いましょう。
POINT
・店頭キャンペーンの場合は店頭販促物の設置しやすさも意識しながら設計
STEP7. 企画全体の整理と見直し
【チェック項目】
・最初に決定したキャンペーンの実施目的と企画にずれはないか
・具体的なキャンペーン目標が設定され、その効果測定まで検討されているか
・決定した景品は景表法上問題のない金額になっているか
・具体的な告知方法まで検討できているか
もしこの時点でまだ曖昧な部分や、ずれてしまっているところがあればこの時点で修正を行います。
よくある失敗が、企画を詰めていく中で段々と当初の目的と企画内容がずれてしまうことです。トライアル購入促進を目的とした企画のはずなのに景品額のことを考えているうちにいつの間にか複数個購入の応募条件になっていた、高齢者層をターゲットにした商品なのにXで若者向け商品をプレゼントする企画になっていた…など、おかしな点がないかしっかりと確認を行いましょう。
この記事では、キャンペーンの具体的な企画方法についてご紹介いたしました。
要点に絞ってまとめると、キャンペーン企画を進める順番は以下の通りです。
まとめ
今回ご紹介した手法以外にも日々新しいキャンペーン手法が生まれていますので、実際に企画を行う際にはキャンペーン過去事例もきちんと調べながら進めていきましょう。
また、今回の記事では詳細に触れていませんが、キャンペーンを実際実行する段になると進行スケジュールの設計・デザイン制作や応募規約、お客様からのお問い合わせ対応に対する準備などが必要になります。企画したキャンペーンがスムーズに実行できるように計画を立てて準備を行いましょう。
最後にキャンペーン終了後には、企画したキャンペーンのPDCAが重要です。キャンペーン毎にきちんと振り返りを行うことで、次回のキャンペーンでの改善ポイントが明確化し、より効果的な企画のためのヒントとなります。
まずは今回ご紹介したポイントを参考に、キャンペーン企画にチャレンジしてみてください。
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