企業間コラボの最新情報をご紹介するコラボレーションブログ。
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日本交通では、移動に付加価値をつけ、タクシーでの移動時間をくつろぎの時間、美容ケアの時間といった新たな体験に変える取り組みを様々行っており、多くの企業とコラボレーションしています。今回コラボブログでは2018年5月17日~6月1日の期間限定で運行していた、ネスカフェとのコラボレーションタクシーの事例とポイントをご紹介いたします。
コラボ企業
コラボ実施企業① | 日本交通社 |
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コラボ実施企業② | ネスレ日本 |
企画概要
ネスカフェとのコラボレーションタクシーは、童話「眠れる森の美女」をモチーフにしており、「眠れる森の美女タクシー」として、2018年5月17日~6月1日の18時~24時(平日のみ)の期間限定で運行されました。「Japan Hospitality」をテーマに、皆様を幸せにできる移動空間の提供を目指す日本交通と、コーヒーでポリフェノールを摂取する習慣を提案するネスレが、コーヒー(ネスカフェ ゴールドブレンド コク深め ボトルコーヒー カフェインレス 無糖)の提供を始めとする様々なサービスやリラックス空間を整え、帰宅時間に美容ケアを行っていただくことを目的として開始しました。「眠れる森の美女タクシー」の利用は予約制で、予約のチャンスは、2018年5月1日~5月8日、5月17日~5月20日の2回のみしかなく、その間に応募して当選した方のみが乗車可能となります。運転手も女性ドライバ―のため、車内では人目を気にせずメイクを落としたり、パックで美容ケアをすることができます。その他、美容ケアだけでなく、身体のマッサージや目元ケアができるグッズ、空気清浄機も完備しています。また、美容ケアに大切な夜間の眠りの質を保つため、車内で提供してくれるコーヒーは、カフェインレスコーヒーになっています。「眠れる森の美女タクシー」の送迎範囲は、勤務先や駅・空港などから、自宅や宿泊先のホテルまで限定となっており、車内環境もゆっくりとくつろげるよう、肌触りが良いふかふかのシートを敷き詰め、足元にフットレストが用意されており、時間を有効活用したい多忙な働く女性を応援する内容となっています。
コラボメリット
【日本交通社のメリット】
日本交通社のメリットとしては、まず、普段は電車やバス等の他の交通手段を使って移動しているお客様に対して特別体験の付加価値を与えることで、タクシーを利用してもらうきっかけを作ることができるようになります。また、日本交通社はネスレ日本だけでなく、様々な企業とコラボレーションした期間限定のタクシーを運行しています。それぞれでお客様に趣向を凝らした様々なおもてなしを体験してもらうことによって、お客様の満足度が高まり、企業イメージ向上にも繋がります。
【ネスレ日本のメリット】
ネスレ日本は、1日3杯コーヒーを飲むことによって、ポリフェノールを摂取し健康を保つというコーヒー健康習慣を訴求しています。ポリフェノールは美容もにいいとされていることもあり、美容ケアというキーワードを通して、タクシーで自社商品のコーヒーを売り込み、コーヒー健康習慣の提案をすることができます。また、タクシーの車体には、ネスカフェの企業ロゴでラッピングされています。ラッピングタクシーが街中を走るだけで、宣伝効果としても非常に大きなものとなっています。
コラボ効果
「眠れる森の美女タクシー」は、多くのメディアやSNSで取り上げられ、話題になりました。予約制だったタクシーも早くから予約が満員に達したようなので、成功だったと言えるでしょう。また、今回のコラボレーションタクシーは、日本交通社とネスレ日本の両企業ともに「働く女性を応援したい」という共通の目的を持っています。これに対して、SNSへの投稿を見ると、ターゲットの働く女性からの反応が多く見られました。そういった面からみても、今回のコラボレーションタクシー「眠れる森の美女タクシー」は成功だったと言えるのではないでしょうか。
コラボ成功ポイント
今回のコラボレーションのポイントは、大きく2点あると考えます。
①両企業のターゲットと目的が一致し、ターゲットにうまく訴求できたこと
上記、コラボレーションの効果でも述べたように、今回のコラボレーションに関しては、両企業ともに「働く女性を応援したい」という目的があり、ターゲットは働く女性となっています。そのため、このタクシーでは美容やリラックス空間をコンセプトにし、送迎範囲にも制限を設けています。勤務地もしくは東京駅・品川駅・羽田空港から自宅・宿泊先のホテルまでの送迎限定となっており、仕事や移動で疲れた自分へのご褒美にちょっとした贅沢をというお客様に利用してもらえる仕組みになっています。また、ネスレ日本にとってのメリットも大きかったことも挙げられます。2016年の全日本コーヒー協会の調査によると、1人が1週間に飲むコーヒー量は30代までだと男性が女性を一貫して上回り、それ以上ではほぼ並ぶ結果となっています。そんな中で、「眠れる森の美女タクシー」を通して、働いている比較的若い女性にもコーヒーを飲む習慣を訴求する機会を得ることができたのではないでしょうか。
②日本交通社のコラボレーションタクシーが話題になっていたこと
日本交通社は、過去にも様々な企業とのコラボレーションタクシーを運行しており、それぞれでメディアなどにも取り上げられています。たとえば、サントリー食品インターナショナル株式会社とコラボレーションした「伊右衛門 おもてなしタクシー」や、大塚製薬とコラボレーションした「ポカリタクシー」、P&Gとコラボレーションした「ファブタク」など、期間限定で実施しています。こういった過去の実績も、今回のコラボレーションの土台にあったと考えられます。
まとめ
日本交通社はネスレ以外にも様々な企業とコラボレーションしており、2018年10月~11月にもaudiobook.jpとのコラボレーションで、「聴く本」を車内で提供してくれる『本のない図書館タクシー』を実施しており、非常に興味を持ちました。これからも日本交通社のコラボレーションタクシーには注目ですね。次回も話題のコラボレーションを取り上げていきたいと思いますので、是非お楽しみに。