【消費者が応募しない理由TOP5】調査と事例で分かる「応募されるキャンペーン」の作り方

公開日:2026.08.14 トレンド・調査

キャンペーンを実施しても、「思ったように応募が集まらない」という課題を感じたことはありませんか?本記事では、消費者調査で明らかになった「応募されない理由TOP5」をもとに、応募されるキャンペーンに必要な設計ポイントと、参考になるキャンペーン事例をご紹介します。

調査概要「キャンペーンに関する消費者意識と実態調査」

本記事で用いる調査は、プレゼントキャンペーンにおける一般消費者の意識・行動やキャンペーンによる行動変化について明らかにするべく実施した弊社独自の調査です。

■調査手法・調査期間
・調査手法:消費者データベースKnowns消費者リサーチより集計
・調査期間:2026/1/27(火)~2/2(月)

■調査対象
・10代~70代 ※10代:高校生以上 / 60代以上:60~70代
・男性689:女性654=計1,343サンプル

■調査データの利用に関して
本資料・データを引用・転載される場合は必ず、「株式会社パルディア『キャンペーンに関する消費者意識と実態調査2026』より」と出典を明記してご利用いただくようお願いいたします。

キャンペーンに応募しない理由TOP5

まず、オープンキャンペーンとクローズドキャンペーンの調査結果を横断して見ると、消費者がキャンペーンに応募しない理由は主に以下の5つに整理できます。

  1. 当たる確率が低そうだったから
  2. キャンペーンをやっているのを知らなかったから
  3. 応募が面倒そうだったから
  4. 景品が魅力的ではなかったから
  5. 欲しくない商品・普段購入していない商品だったから

つまり、 「キャンペーンを知らない」「どうせ当たらないと感じる」「応募が面倒そうに見える」といった、応募前の心理的・行動的なハードルが、参加を妨げていることが分かります。

オープンキャンペーンで応募されない理由

調査では、「“商品購入を伴わない”プレゼントキャンペーンに応募しない際の理由」として、あてはまるものを複数回答で尋ねました。

順位 項目 全体 男性
10代
男性
20代
男性
30代
男性
40代
男性
50代
男性
60代以上
女性
10代
女性
20代
女性
30代
女性
40代
女性
50代
女性
60代以上
回答者数 523 21 19 26 31 34 87 34 30 49 43 54 95 (人)
1位 キャンペーンをやっているのを知らなかったから(キャンペーンを見かけなかったから) 35.923.80.042.335.526.535.647.140.040.846.535.235.8(%)
2位 当たる確率が低そうだったから 34.423.842.115.441.955.933.323.533.336.727.942.632.6
3位 応募が面倒そうだったから 27.938.126.326.925.832.424.141.230.030.616.333.324.2
4位 景品が魅力的ではなかったから 15.14.826.319.216.111.820.717.620.014.311.69.312.6
5位 欲しくない商品だったから 12.44.836.83.86.511.823.02.96.74.111.611.114.7
6位 普段購入していない商品だから 10.114.310.50.09.78.812.68.810.06.12.33.720.0
7位 企画が面白くなかったから 4.00.00.03.86.55.92.35.910.04.12.35.63.2
その他 11.514.315.819.20.05.917.25.910.04.114.011.113.7

全体で見ると、応募しない理由の上位は「キャンペーンをやっているのを知らなかったから」「当たる確率が低そうだったから」「応募が面倒そうだったから」でした。

この結果から、オープンキャンペーンでは、景品の魅力以前に「そもそもキャンペーンを認知していない」「応募しても当たらなそうに感じている」「応募までの手間を負担に感じている」という3つのハードルが大きいことが分かります。

年代別で見ると、「キャンペーンをやっているのを知らなかったから」は女性10代・女性40代、男性30代で高い傾向が見られました。これは、告知媒体や露出場所が消費者の接点と合っていない可能性を示しています。また、「応募が面倒そうだったから」は若年層で高い傾向が見られ、応募手順の多さや分かりにくさが離脱につながりやすいと考えられます。

一方で、「景品が魅力的ではなかったから」「欲しくない商品だったから」も一定数見られました。つまり、オープンキャンペーンでは、認知・期待感・応募導線を整えたうえで、ターゲットに合った景品設計を行うことが重要です。

クローズドキャンペーンで応募されない理由

次に、商品購入を伴うクローズドキャンペーンで応募されない理由を見ていきます。 オープンキャンペーンの調査と同様に、「“商品購入を伴う”プレゼントキャンペーンに応募しない際の理由」として、あてはまるものを複数回答で尋ねました。

   
順位 項目 全体 男性
10代
男性
20代
男性
30代
男性
40代
男性
50代
男性
60代以上
女性
10代
女性
20代
女性
30代
女性
40代
女性
50代
女性
60代以上
回答者数 513 17 18 29 30 35 86 39 34 48 43 54 80 (人)
1位当たる確率が低そうだったから 35.523.538.931.026.740.031.446.244.135.420.942.638.8(%)
2位 応募が面倒そうだったから 29.847.133.320.726.725.732.633.335.327.118.627.833.8
3位 キャンペーンをやっているのを知らなかったから(キャンペーンを見かけなかったから) 28.323.50.024.123.317.132.633.329.427.144.222.232.5
4位 欲しくない商品だったから 16.811.838.96.913.322.919.817.926.510.44.713.020.0
5位 普段購入していない商品だから 16.211.85.613.820.025.712.812.814.712.516.314.823.8
6位 景品が魅力的ではなかったから 13.611.816.710.316.78.620.910.314.718.87.07.413.8
7位 思わず参加したくなる仕掛けや演出がなかったから 4.50.05.60.06.75.72.35.15.910.44.71.95.0
8位 告知のデザインやビジュアルが印象的ではなかったから 3.30.00.03.40.08.61.22.614.74.20.01.93.8
9位 好きな芸能人やキャラクターが起用されていないから 2.50.00.00.00.02.90.07.72.910.42.30.02.5
その他 10.511.811.120.73.35.712.82.62.96.316.316.711.3

全体で見ると、応募しない理由の上位は「当たる確率が低そうだったから」「応募が面倒そうだったから」「キャンペーンをやっているのを知らなかったから」と順位は違うものの、オープンキャンペーンと同様の結果が出ました。

クローズドキャンペーンでは、商品購入という行動が発生するため、消費者は応募に対してより慎重になりやすいと考えられます。そのため「応募しても当たらなそう」「キャンペーンへの応募が面倒そう」と感じられると、購入後の応募行動につながりにくくなります。

また、「欲しくない商品だったから」「普段購入していない商品だったから」といった対象商品に関する理由も上位に入っています。これは、キャンペーンの魅力だけでなく、対象商品そのものへの関心が応募に影響していることを示しています。

一方で、オープンキャンペーンでは4位にランクインしていた「景品が魅力的ではなかったから」は6位にとどまりました。景品の魅力は重要な要素ではあるものの、景品だけで応募を促すのではなく、対象商品の買いやすさ、応募導線の分かりやすさ、当選期待の設計まで含めて考える必要があります。

応募されるキャンペーンに必要な5つの設計ポイント

ここまでの調査結果から、キャンペーンに応募されない理由は、「知らない」「当たらなそう」「面倒そう」という3つのハードルが特に大きいことが分かりました。

では、これらの応募ハードルを下げるためには、どのようなキャンペーン設計が必要なのでしょうか。ここからは、調査結果をもとに、応募されるキャンペーンに必要な下記の5つの設計ポイントを解説します。

① まずはキャンペーンを知ってもらう接点を設計する ② 「当たりそう」と感じてもらえる当選期待を作る ③ 応募までの手間を減らし、参加ハードルを下げる ④ ターゲットに合った景品を選ぶ ⑤ 商品・ブランドへの関心を応募につなげる

ポイント① まずはキャンペーンを知ってもらう接点を設計する

応募されるキャンペーンを作るうえで、最初に見直したいのが「消費者との接点」です。前章で見た通り、オープンキャンペーン・クローズドキャンペーンのいずれにおいても、認知不足は応募しない理由の上位に挙がっていました。

この結果から、キャンペーンに応募されない原因は、企画内容への興味不足ではなく、そもそも消費者がキャンペーンの存在に気づいていないことにある可能性が分かります。

そこで、実際にキャンペーンへ応募した人が、どのような接点でキャンペーンを知ったのかを、オープンキャンペーンとクローズドキャンペーンに分けて見ていきます。

オープンキャンペーンの認知経路

オープンキャンペーンの認知経路を見ると、応募媒体によってキャンペーンを知るきっかけに違いが見られます。

順位 項目 全体 Web X LINE Instagram 企業アプリ ハガキ TikTok その他
回答者数 820 372 332 277 188 154 148 138 21 (人)
1位 キャンペーン・懸賞サイト 27.137.628.639.027.744.239.929.79.5(%)
2位 Web広告・SNS広告 24.436.626.836.529.840.328.427.514.3
3位 企業の公式SNSアカウント 22.323.937.331.431.440.924.326.14.8
4位 企業の公式Webサイト 21.230.926.230.329.336.426.429.04.8
5位 企業の公式アプリ 19.523.924.132.129.350.626.431.24.8
6位 商品パッケージ 17.322.018.423.827.730.531.830.414.3
7位 個人のSNS投稿(インフルエンサー・有名人など) 15.017.228.324.524.527.923.627.50.0
8位 個人のSNS投稿(友人・知人など) 12.814.022.920.623.425.320.921.09.5
9位 店頭POPやポスター 11.616.117.818.822.926.025.723.94.8
10位 メールマガジン 11.317.511.118.817.026.016.218.19.5
11位 テレビCM・ラジオ 11.111.613.317.018.622.723.023.919.0
12位 家族・友人からの口コミ 11.012.612.718.119.720.121.622.59.5
13位 店頭設置のハガキ・リーフレット 10.912.113.315.518.615.630.421.00.0
14位 店頭のデジタルサイネージ 8.09.712.014.120.220.120.922.50.0
15位 新聞・折込チラシ 8.07.011.111.220.718.223.623.20.0
16位 交通広告(駅・電車・バスなど) 7.77.810.513.416.516.218.921.70.0
17位 店員からの紹介 6.87.310.210.516.011.714.920.30.0
その他 4.65.62.13.20.03.92.02.238.1

Web応募・LINE応募・企業アプリ応募では、「キャンペーン・懸賞サイト」経由の認知が高い傾向にあります。一方、X応募では「企業の公式SNSアカウント」が最も高く、SNS上で認知から応募までつながりやすいことが分かります。

Instagram応募では、Web広告・SNS広告、公式SNS、公式Webサイトが拮抗しており、複数の接点から認知されている傾向が見られます。また、ハガキ応募では商品パッケージや店頭設置物、新聞・折込チラシなど、オフライン接点も有効に機能しています。

この結果から、オープンキャンペーンでは、応募媒体に合わせて認知接点を設計することが重要だということが分かります。

クローズドキャンペーンの認知経路

続いてクローズドキャンペーンの結果も見てみると、オープンキャンペーン同様に応募媒体によって認知経路に違いが見られます。

順位 項目 全体 Web LINE 企業アプリ ハガキ その他
回答者数 820 563 375 213 210 45 (人)
1位 商品パッケージ 25.729.730.933.837.64.4(%)
2位 Web広告・SNS広告 23.527.929.932.430.520.0
3位 キャンペーン・懸賞サイト 23.328.230.738.030.58.9
4位 企業の公式Webサイト 19.323.422.733.325.711.1
5位 企業の公式SNSアカウント 17.319.923.229.120.522.2
6位 企業の公式アプリ 16.319.023.238.519.08.9
7位 店頭POPやポスター 14.916.920.324.925.74.4
8位 個人のSNS投稿(インフルエンサー・有名人など) 13.715.118.724.418.620.0
9位 メールマガジン 12.716.219.724.920.54.4
10位 店頭設置のハガキ・リーフレット 12.313.113.920.727.16.7
11位 テレビCM・ラジオ 11.813.915.521.621.94.4
12位 個人のSNS投稿(友人・知人など) 10.912.417.923.518.64.4
13位 家族・友人からの口コミ 10.611.914.919.217.16.7
14位 店頭のデジタルサイネージ 9.311.414.120.716.70.0
15位 新聞・折込チラシ 8.29.211.514.118.12.2
16位 交通広告(駅・電車・バスなど) 6.27.510.912.713.32.2
17位 店員からの紹介 5.96.98.312.712.42.2
その他 3.82.12.40.91.422.2

「商品パッケージ」「Web広告・SNS広告」「キャンペーン・懸賞サイト」が、どの応募手段でも共通して上位に挙がっています。特に商品パッケージは、商品を手に取るタイミングでキャンペーンを知ってもらえるため、購買行動と応募行動をつなげやすい重要な接点です。

また、企業アプリ応募では公式Webサイトや公式SNSなどのオウンドメディア、ハガキ応募では店頭POPや店頭設置物などのオフライン接点が目立ちました。

このように、オープンキャンペーン・クローズドキャンペーンのいずれにおいても、応募方法によって有効な認知経路は異なります。キャンペーン設計では、「どの媒体で応募してもらうか」と「どこで知ってもらうか」をセットで考え、商品パッケージ・店頭POP・公式SNS・Web広告・LINE・企業アプリなど、複数の接点を組み合わせて認知を作ることが重要です。

ただし、キャンペーンの存在を知ってもらえたとしても、「どうせ当たらない」と感じられてしまうと応募にはつながりません。次に重要なのが、応募前の当選期待を高める設計です。

ポイント② 「当たりそう」と感じてもらえる当選期待を作る

ポイント①では、キャンペーンに気づいてもらうための接点設計について解説しました。

しかし、キャンペーンの存在を知ってもらえたとしても、消費者が「どうせ当たらないだろう…」と感じてしまうと、応募にはつながりにくくなります。

前述した通り、オープンキャンペーンでは「当たる確率が低そうだったから」が応募しない理由の2位、クローズドキャンペーンでは1位となっていました。この結果から、キャンペーンに応募してもらうためには、認知を獲得するだけでなく、「自分にも当たるかもしれない」「応募する価値がありそう」と感じてもらえる当選期待を作ることが重要だと分かります。

では、消費者はどのようなキャンペーン手法に魅力を感じているのでしょうか。調査結果を見ると、以下のような傾向が見られました。

魅力的に感じるオープンキャンペーンの手法

順位 項目 全体 男性
10代
男性
20代
男性
30代
男性
40代
男性
50代
男性
60代以上
女性
10代
女性
20代
女性
30代
女性
40代
女性
50代
女性
60代以上
回答者数 1,343 70 88 124 121 114 172 81 99 105 107 101 161 (人)
1位 応募したその場で当落がわかる抽選キャンペーン 35.432.930.741.138.036.033.738.334.333.339.335.632.3(%)
2位 応募したらもれなく景品がもらえるキャンペーン 22.311.429.521.018.224.626.728.420.221.016.822.823.6
3位 キャンペーン期間終了後に当落がわかる抽選キャンペーン 13.918.611.414.517.412.316.917.315.213.313.19.99.3
4位 ポイントを貯めて必ずもらえるキャンペーン 13.38.610.28.112.412.314.56.215.214.315.017.819.3
5位 応募したその場でもれなく景品がもらえるキャンペーン 11.525.714.89.79.113.25.27.413.114.310.311.912.4
6位 ポイントを貯めて抽選でもらえるキャンペーン 3.42.93.45.65.01.82.92.52.03.85.62.03.1

魅力的に感じるクローズドキャンペーンの手法

順位 項目 全体 男性
10代
男性
20代
男性
30代
男性
40代
男性
50代
男性
60代以上
女性
10代
女性
20代
女性
30代
女性
40代
女性
50代
女性
60代以上
回答者数 1333 61 87 120 123 106 172 89 95 106 108 103 163 (人)
1位 応募したその場で当落がわかる抽選キャンペーン 34.741.037.943.339.834.027.938.235.830.232.427.235.0(%)
2位 応募したらもれなく景品がもらえるキャンペーン 24.113.132.221.722.027.422.120.223.231.125.025.223.9
3位 キャンペーン期間終了後に当落がわかる抽選キャンペーン 16.821.38.014.214.619.824.415.716.810.420.415.516.6
4位 ポイントを貯めて必ずもらえるキャンペーン 12.36.68.09.212.211.312.813.511.617.910.215.514.7
5位 応募したその場でもれなく景品がもらえるキャンペーン 9.314.810.39.28.96.69.312.410.57.59.39.77.4
6位 ポイントを貯めて抽選でもらえるキャンペーン 2.83.33.42.52.40.93.50.02.12.82.86.82.5

オープンキャンペーン、クローズドキャンペーンのいずれにおいても、魅力的に感じる応募方法として上位に挙がったのは、「その場で当落が分かること」と「応募したらもれなく景品がもらえる」形式でした。

この結果から、消費者はキャンペーンに対して「すぐに結果が分かる=インスタントウィンキャンペーン」や「確実に景品がもらえる=必ずもらえるキャンペーン」に魅力を感じていることが分かります。

アース製薬|毎日挑戦キャンペーン! アース製薬のお年玉

「応募したその場で当落が分かる抽選キャンペーン」にあてはまる事例として、Xを活用したインスタントウィンキャンペーンを紹介します。応募後すぐに抽選結果が分かるため「試しに応募してみよう」という参加を後押ししやすい設計になっています。

また「毎日挑戦」という打ち出しにより、1回きりの応募ではなく、期間中に繰り返し参加できるきっかけを作っている点も特徴です。即時性に加えて、複数回チャレンジできる期待感を持たせることで、応募前の心理的ハードルを下げやすいキャンペーンといえます。

関連資料|【目的別!事例10選】インスタントウィンキャンペーン事例集

花王|8×4たまごっちオリジナルコラボグッズがもらえる!キャンペーン

こちらのキャンペーンは対象商品を700円(税込)以上購入したレシートを応募フォームにアップロードすることで応募ができます。先着4,000名という当選者数の多さによって「自分ももらえるかもしれない」と感じやすい点が特徴です。抽選で少人数に当たるキャンペーンと比べて参加前の期待感を高めやすく、「応募しても当たらないかもしれない…」という心理的ハードルを下げる設計になっています。

また、先着プレゼントに加えて応募者全員が受け取れるスマホ壁紙を用意しているため、参加することで得られるメリットが分かりやすい点も特徴です。「先着で当たるかもしれない期待感」と「応募すれば必ずもらえる安心感」を組み合わせることで、応募前の参加意欲を高めているキャンペーンといえます。

関連記事|必ずもらえるキャンペーン事例12選!|メリットと実施の注意点を徹底解説

ポイント③ 応募までの手間を減らし、参加ハードルを下げる

前章では、応募前の当選期待を高める重要性について解説しました。ただし、どれだけ当選期待を高めても、応募方法が複雑だったり手順が多かったりすると、応募前に離脱されてしまう可能性があります。次に重要なのが、応募までの手間を減らし、参加ハードルを下げる設計です。

先ほどの「キャンペーンに応募しない理由」の調査結果でも、オープンキャンペーンでは「応募が面倒そうだったから」が3位、クローズドキャンペーンでは2位に挙がっています。この結果から、応募方法の分かりやすさや手間の少なさは、応募率に影響する重要な要素だといえます。

特にクローズドキャンペーンでは、商品購入後にレシート撮影や応募フォーム入力、購入情報の登録などが必要になるケースがあります。手順が多かったり、入力項目が複雑だったりすると、応募前に「面倒そう」と感じられ、離脱につながりやすくなるため、応募導線はなるべくシンプルに設計すると良いです。

一方で、商品購入を伴わないオープンキャンペーンでも、応募条件が複雑になると参加ハードルは上がります。特にSNSキャンペーンでは、投稿作成やハッシュタグ投稿、コメント投稿など、消費者側に求めるアクションが増えるほど、応募までの手間を感じられやすくなります。

オープンキャンペーンの中でもInstagramキャンペーンに絞って応募経験率を見ると、フォロー&いいねキャンペーンの応募経験が全体で最も多い結果となりました。

順位 項目 全体 男性
10代
男性
20代
男性
30代
男性
40代
男性
50代
男性
60代以上
女性
10代
女性
20代
女性
30代
女性
40代
女性
50代
女性
60代以上
回答者数 188 12 28 28 19 10 5 11 23 17 16 10 9 (人)
1位 フォロー&いいね(後日当たる) 69.758.371.478.668.460.040.063.665.258.887.580.077.8(%)
2位 フォロー&コメント(その場で当たる) 45.233.342.935.757.960.060.063.647.835.350.010.066.7
3位 フォロー&いいね(その場で当たる) 40.433.350.046.431.660.060.036.439.123.537.530.044.4
4位 フォロー&コメント(後日当たる) 36.78.314.332.142.160.060.045.556.529.456.340.022.2
5位 フォロー&ストーリーズ投稿 22.925.021.425.026.320.020.09.130.411.837.520.011.1
6位 フォロー&ハッシュタグ画像投稿(後日当たる) 21.325.014.321.415.830.040.027.326.117.625.010.022.2
7位 フォロー&ハッシュタグ画像投稿(その場で当たる) 19.70.017.917.915.840.060.09.126.111.818.810.044.4
8位 インスタライブ参加で当たる 19.116.728.625.021.130.00.00.021.711.818.80.022.2
その他 1.10.03.60.00.00.00.00.04.30.00.00.00.0

この結果から、Instagramキャンペーンでは、コメント投稿やハッシュタグ投稿などの手間がかかる形式よりも、少ないアクションで応募できる設計が参加されやすいことが分かります。特に、投稿を見たタイミングでそのまま応募できるフォロー&いいねキャンペーンは、応募までの心理的ハードルを下げやすい手法といえます。

竹本油脂|#火を使わない夏ごはん フォロー&いいねキャンペーン

こちらのキャンペーンはInstagram公式アカウントをフォローし、対象投稿にいいねをするのみで手軽に応募ができます。初夏の時期に合わせて「火を使わない夏ごはん」というテーマを設定し、ガラスエアフライヤーや胡麻油のセットなど、季節の食卓シーンを想起しやすい景品が用意されています。応募方法の手軽さに加えて、投稿テーマと景品内容に一貫性がある点も、参加意欲を高めるポイントといえます。

さらに、コメントをすることで当選確率がアップする設計になっており、任意の追加アクションとしてコメント参加を促している点も特徴です。応募条件自体はシンプルにしつつ、コメントによる参加を促すことで、投稿への反応を増やし、リーチ拡大にもつなげやすい設計となっています。

Umios(マルハニチロ)|おさかなソーセージおいしい!たのしい!大作戦キャンペーン

Umios(マルハニチロ)|おさかなソーセージおいしい!たのしい!大作戦キャンペーン

こちらのキャンペーンは、UmiosのLINE公式アカウントを友だち追加し、対象商品を購入したレシートをLINEで送付することで応募できます。対象商品1個購入で応募できるコースと、3個購入で応募できるコースの2種類が用意されています。1個から応募できるため参加ハードルが低く、購入数に応じて応募コースを選べる設計になっている点が特徴です。どちらのコースにもオリジナルデザインの景品が用意されており、キャンペーンサイトもブランドキャラクターを前面に打ち出したデザインになっているため、消費者の興味を引き付けやすくなります。

また、キャンペーンサイトには応募手順が詳しく掲載されており、LINEでの応募方法やレシート撮影時の注意点を事前に確認できるようになっています。応募者が手順に迷わず進められる設計にすることで、「応募が面倒そう」という印象を下げ、参加ハードルを下げる工夫がされているキャンペーンです。

関連記事|【ユーザーの購買行動を把握】LINEキャンペーン事例20選

ポイント④ ターゲットに合った景品を選ぶ

ここまで、キャンペーンとの接点や、応募前の期待感、応募導線について解説してきました。これらを整えたうえで重要になるのが、ターゲットに合った景品選定です。どれだけ応募しやすい設計にしても、景品がターゲットの興味や生活シーンと合っていなければ、応募の決め手にはなりにくくなります。

順位 項目 全体 男性
10代
男性
20代
男性
30代
男性
40代
男性
50代
男性
60代以上
女性
10代
女性
20代
女性
30代
女性
40代
女性
50代
女性
60代以上
回答者数 1333 61 87 120 123 106 172 89 95 106 108 103 163 (人)
1位 デジタルポイント(楽天ポイント・PayPayポイントなど) 48.636.155.241.754.552.845.359.650.548.149.147.644.8(%)
2位 金券(商品券・ギフトカードなど) 44.129.540.233.339.042.541.943.842.146.250.050.558.9
3位 現金 43.341.044.842.543.945.339.538.248.439.646.345.644.8
4位 日用品・生活雑貨 22.713.112.620.018.717.014.530.324.234.934.324.327.6
5位 コンビニ等での商品引換券 22.319.716.126.724.421.716.923.624.224.522.225.222.7
6位 スイーツ 22.114.817.219.216.319.810.537.130.527.431.521.425.8
7位 お米 21.916.417.229.217.919.812.812.421.128.329.628.227.6
8位 飲料(ジュース・茶・コーヒーなど) 21.318.024.119.223.625.514.521.325.328.318.521.420.2
9位 高額家電・デジタル機器(テレビ・PCなど) 20.619.721.824.225.227.416.919.115.820.827.817.514.7
10位 カタログギフト 19.19.820.718.320.318.916.919.115.814.227.815.525.8
11位 旅行・レジャー(旅行券・宿泊券・テーマパークなど) 19.111.512.610.816.326.417.423.629.519.817.620.422.1
12位 生活家電・美容家電 18.914.818.421.719.525.513.418.021.120.825.018.414.1
13位 実施企業の自社商品セット 13.411.511.514.28.114.214.013.511.612.319.49.717.2
14位 地金・貴金属(金塊など) 12.811.512.613.318.718.914.05.69.514.215.77.89.8
15位 生鮮食品(野菜・果物など) 12.56.610.315.08.911.39.99.014.712.321.313.614.1
16位 アルコール飲料 11.90.08.018.316.322.617.41.110.59.48.35.812.3
17位 その他食品 9.59.88.012.57.36.65.27.910.511.316.79.710.4
18位 体験・イベント(体験チケット・イベント招待など) 7.94.910.35.88.111.34.113.514.77.55.63.98.0
その他 3.28.22.35.81.60.04.14.53.23.80.92.93.1

魅力的だと思うキャンペーン景品を見ると、「デジタルポイント」「金券」「現金」が上位に挙がりました。いずれも使い道の自由度が高く、汎用性や実利性のある景品が支持されていることが分かります。

年代別に見ると、デジタルポイントは若年層や働き盛り世代、金券は女性中高齢層で支持される傾向がありました。また、現金は性別・年代を問わず安定して高く、幅広い層に受け入れられやすい景品といえます。

この結果から、景品を選ぶ際は、単に豪華さだけでなく、ターゲットにとって使いやすいか、生活シーンに合っているかを踏まえることが重要です。

アサヒビール|未来のレモンサワーのレシート送信で抽選で3万名様にえらべるPayが当たるキャンペーン

アサヒビール|未来のレモンサワーのレシート送信で抽選で3万名様にえらべるPayが当たるキャンペーン

こちらのキャンペーンではまずくじを引き、当たりが出た後に対象商品を購入したレシートを送信することで応募できる設計です。景品には、複数のポイントやギフトに交換できる「えらべるPay」が採用されています。

1人あたりの当選ポイントを100ポイントに設定し、総当選者数を30,000名にしている点もポイントです。高額景品を少人数に当てるのではなく、当選者数を多く設計することで、ポイント②でもご紹介したように「自分にも当たるかもしれない」という期待感を高めやすくなっています。

景品の使いやすさと当選者数の多さを組み合わせることで、ターゲットにとって参加メリットを感じやすいキャンペーンになっています。

はるやまホールディングス|お弁当任務卒業したから褒めてキャンペーン

こちらのキャンペーンは、毎日のお弁当作りを終えるタイミングに着目し、「お弁当任務卒業」というテーマで実施されました。公式アカウントをフォローし、指定のハッシュタグを付けて自作のお弁当写真を投稿する形式で、XとInstagramの両方で展開されています。

お弁当を作っている人や、家族の食事を日々支えている人を主なターゲットにしており、「お弁当作り」という生活シーンに対して、日々の食卓や家計に役立つおこめ券を景品にしている点が特徴です。ターゲットの生活に身近で実用性の高い景品を選ぶことで、キャンペーンの文脈と景品内容に一貫性を持たせています。

また、「お弁当作りを頑張った人を褒める」という共感しやすいメッセージを打ち出しているため、対象者が自分ごと化しやすい設計になっています。単に景品を提示するのではなく、消費者の状況や気持ちに寄り添ったテーマを設けることで、応募したくなる理由を作っているキャンペーンです。

ポイント⑤ 商品・ブランドへの関心を応募につなげる

最後に重要なのが、キャンペーンを商品・ブランドへの関心につなげる設計です。

特にクローズドキャンペーンでは、商品購入が応募条件になるため、景品の魅力だけでなく、対象商品を「買ってみたい」と思ってもらう必要があります。

前半で見た応募しない理由でも、「欲しくない商品だったから」「普段購入していない商品だったから」といった商品起点の理由が挙げられていました。

そのため、応募されるキャンペーンを作るには、商品特徴や利用シーン、ブランドの世界観をキャンペーン内で分かりやすく伝え、商品を試すきっかけを作ることが重要です。

日清食品|カレーメシとのいいセットが当たる!!キャンペーン

本キャンペーンは、サウナ後にカレーメシを食べている写真を投稿することで応募できるXキャンペーンです。日清食品が実施した「日清カレーメシ×堀田湯『カレーメシ神動線』」のプロモーションの一環として展開されており、サウナ後の食事=“サ飯”という生活シーンと、カレーメシの商品特徴を結び付けている点が特徴です。

景品には、サウナタオル、サウナハット、サウナバッグが用意されています。単に景品で応募を促すのではなく、「サウナ後にカレーメシを食べる」という利用シーンを提示することで、商品を試す理由やブランドの楽しみ方を伝えているキャンペーンといえます。

このように、キャンペーンテーマと商品利用シーンを結び付けることで、消費者が商品を自分ごと化しやすくなります。景品をきっかけに応募を促しながら、商品・ブランドへの関心や利用イメージの向上に期待ができます。

まとめ

キャンペーンに応募されない背景には、「キャンペーンを知らなかった」「当たる確率が低そうだった」「応募が面倒そうだった」といった、応募前の認知・期待感・参加ハードルが大きく影響していることが分かりました。応募されるキャンペーン設計のコツを改めてまとめると、以下の5つのポイントを意識することが重要です。

① まずはキャンペーンを知ってもらう接点を設計する ② 「当たりそう」と感じてもらえる当選期待を作る ③ 応募までの手間を減らし、参加ハードルを下げる ④ ターゲットに合った景品を選ぶ ⑤ 商品・ブランドへの関心を応募につなげる

つまり、応募数を増やすためには、消費者がキャンペーンを知り、参加するメリットを感じ、迷わず応募できる状態を作ることが重要です。認知接点・当選期待・応募導線・景品選定・商品理解までを一連の流れとして設計することで、消費者が応募しやすいキャンペーンに近づけることができます。

キャンペーンの応募数が伸び悩んでいるご担当者様は、ぜひ本記事の内容を企画設計にお役立てください。また、「キャンペーンの運用に不安がある」「自社に合った効果的なキャンペーンを実施したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にパルディアまでご相談ください。

監修者

本記事は、専門家による監修のもと作成しています。

貴島 優樹(株式会社パルディア マーケティング部 マネージャー)

株式会社パルディア
マーケティング部 マネージャー

貴島 優樹

保有資格
  • 経済産業大臣登録中小企業診断士

経歴・実績

大学卒業後、株式会社パルディアに新卒入社。マーケティング部門の立ち上げを主導し、現在は同部門のマネージャーとして自社のマーケティング戦略の策定・推進を担う。事業戦略と連動したマーケティング体制の構築に加え、リードジェネレーションやナーチャリング施策の企画・運用をチームとともに統括している。

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